
見習い女の子
建築の「配置計画」に関わる英語の言い回しや表現方法について教えて下さい!

建築戦士スー
建築の英語表現は独特で難しいよね!
『現場でよく使うフレーズ』をわかりやすく解説しよう!
はじめに

建築プレゼンテーションや設計レビューでは、「敷地にどう建物を配置するか」を正確に伝えることが非常に重要です。とくに国際案件や英語を使ったプレゼンでは、敷地・配置に関する英語表現が求められます。
本記事では、建築設計における「敷地・配置計画(Site/Location)」に関する英語表現やキーワード、実際に使える例文を豊富にご紹介します。

第1章 敷地境界と建物の配置に関する表現

敷地と建物の関係性を説明するときによく使うフレーズです。
基本表現
- set back from ~:~から後退させる
- site boundary / parameter line:敷地境界線
- dot-dash line:一点鎖線(敷地境界を図示するときの記号)
例文
- The external walls were set 3 meters back from the parameter line to ensure privacy.
(プライバシー確保のため、外壁は敷地境界から3m後退させました。) - We indicated the site boundary using a dot-dash line on the drawings.
(図面上の境界線は一点鎖線で表示しました。)
第2章 建物の中心・配置バランスを伝える表現

建物のレイアウトにおいて、中央配置やゾーニングの考え方を説明するときに便利な表現です。
基本表現
- locate A in the center of B:AをBの中心に配置する
- spacious courtyard:広々とした中庭
- adjacent building:隣接する建物
例文
- The spacious courtyard is located in the center of the building to provide natural ventilation.
(自然換気を促すため、広い中庭を建物の中心に配置しました。) - Due to the proximity of adjacent buildings, we minimized window openings on the west side.
(隣家が近いため、西側の窓開口は最小限にしました。)
第3章 道路との接続・導線に関する表現

道路から建物へのアプローチ方法や動線を説明するときに役立つ表現です。
基本表現
- connect to the front road:前面道路に接続する
- via a promenade:遊歩道を通じて
- fit within:収まる
例文
- The site is connected to the main street via a landscaped promenade.
(敷地は植栽が整備されたプロムナードを通じて幹線道路に接続しています) - The building was designed to fit within the rectangular shape of the site.
(敷地の長方形形状に合わせて建物を設計しました。)
第4章 密集地での設計上の注意点を伝える表現

都市部や密集地域での計画において、周囲との関係性を説明するための表現です。
基本表現
- a dense residential area:住宅密集地
- reflection:反射
- behind the parking lot:駐車場の裏
例文
- The site is located in a dense residential area, so we considered privacy carefully.
(密集した住宅地にあるため、プライバシーに十分配慮しました) - The equipment area was placed behind the parking lot to make effective use of the rear space.
(設備置場は、駐車場の裏のスペースを利用して配置しました。) - Exterior louvers were planned to reduce reflections from neighboring buildings.
(隣地建物の反射を防ぐため、外装ルーバーを計画した。)
おわりに

建築設計における「敷地・配置計画」は、建物の価値や使いやすさを左右する非常に重要な要素です。そしてそれを英語で明確に伝える力は、グローバルに活躍する建築家にとって不可欠なスキルとなっています。
今回ご紹介した英語表現やフレーズは、海外クライアントとのプレゼンや設計ミーティング、国際コンペの資料作成など、さまざまな場面で応用が可能です。単なる「翻訳」ではなく、設計の意図を正確に、論理的に説明することが求められる今、こうした表現力を磨いておくことは大きな武器になります。
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