ブラケットってなにかな?
鉄骨工事における『ブラケット工法』と『ノンブラケット工法』を解説しよう!
はじめに
鉄骨工事において、効率的な接合方法の選択は施工品質やコストに大きな影響を与えます。その中でも「ブラケット工法」と「ノンブラケット工法」は、多くの現場で検討される重要な技術です。
本記事では、2つの工法の違いやメリット・デメリットについて、わかりやすく解説していきます。ブラケット工法の基本的な仕組みを理解し、より良い選択ができるようにしましょう!
スポンサーリンク第1章 ブラケット工法とノンブラケット工法の違い
意味:壁や柱などに取り付けて、庇 (ひさし) ・梁 (はり) ・棚・床などの突出部分を支える横材
出典:デジタル大辞泉(小学館)
辞書の「ブラケット」とは、若干異なるんだ!
それでは早速下記のイラストを見てみてほしい!
正直ブラケットが入ると部材数が増えるから面倒なんじゃない?
柱と梁を接合する時を考えてみよう!
現場で溶接するのって大変じゃない?
現場環境や職人さんによっても品質にムラができそう。。。
その点「ブラケット」は、工場で先付できるから、現場では高力ボルトで接合できちゃうし!
結論:安定して高い施工品質は実現できそうだよね!
第2章 それぞれの工法の概要について
ブラケット工法の場合
ブラケット工法の場合、既に先付けされた『ブラケット(短い持出しの)付きの柱と梁』を建設現場に持ち込み、ハイテンションボルトで梁と接合します。先付けをすると部材として大きいサイズになる為、輸送には手間がかかりますが、現場溶接が不要になるのがメリットです。
梁長の1/4くらいの位置が最も曲げモーメントが小さいので、
構造的にも不利になりにくいよ!
ノンブラケット工法の場合
上記は、ノンブラケット形式です。
あらかじめ柱に通しダイアフラム(形式は物件による)とガセットプレートを溶接し、現場へ輸送します。現場では梁とガセットプレートをハイテンションボルトで緊結します。その後にフランジと通しダイアフラムの溶接を行います。
上記の通り、現場溶接が必要となる為、職人さんの腕や作業環境に左右されてしまいます。
鉄は熱の影響を受けやすいから、溶接は最後に行うんだ!
鉄骨部材の名前が頭に入っていない人は、
下記の記事で知識をつけよう!
おわりに
鉄骨工事におけるブラケット工法とノンブラケット工法は、それぞれに利点と課題があります。ブラケット工法は工場で先付け作業ができ、現場での品質が安定しやすい一方で、コストが高くなることが多いです。逆にノンブラケット工法はコストを抑えられるものの、現場溶接の質や環境による影響を受けやすい点に注意が必要です。どちらの工法を選択するにしても、プロジェクトごとの条件に合わせた最適な判断が求められます。
スポンサーリンク