【耐火被覆】鉄骨吹付/耐火塗料/耐火板/巻きつけ|認定工法|メリットやデメリットを解説!

建築知識
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見習い女の子
見習い女の子

耐火被覆がよく分かっていなくて。。。

建築戦士スー
建築戦士スー

ドラゴンの炎攻撃対策として、耐火被覆が必要だね!

冗談!!耐火被覆について解説をしよう!

はじめに

耐火被覆は、建物の安全性を確保するために欠かせないプロセスです。特に、鉄骨造の建物では火災にさらされた場合、鋼材が高温で強度を失うことを防ぐために、耐火被覆が施されることが重要となります。この記事では、耐火被覆の必要性や、その施工方法について学んでいきます。初めての方にも分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!

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第1章 なぜ耐火被覆しないといけないの?

鋼材は特性上、一定時間火に当てられると強度が弱まり、やがて崩れます。建物も同様に『耐火性能が要求される建築物』は、ある一定時間は鋼材を高温から守るように、耐火被覆をするように定められています。

建築戦士スー
建築戦士スー

『耐火構造』は、建築基準法第2条の用語の定義にあるよ!

(用語の定義)
第二条この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(中略)
七 耐火構造 壁、柱、床その他の建築物の部分の構造のうち、耐火性能(通常の火災が終了するまでの間当該火災による建築物の倒壊及び延焼を防止するために当該建築物の部分に必要とされる性能をいう。)に関して政令で定める技術的基準に適合する鉄筋コンクリート造、れんが造その他の構造で、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものをいう。

引用:建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)

見習い男の子
見習い男の子

なるほど!つまり『認定』を受けている被覆材を使うんだ!

建築戦士スー
建築戦士スー

その通り!例えば、吹付けロックウールの半湿式工法で言うと、こんな感じだよ!

認定工法の例(吹付けロックウール:半湿式工法)

被覆の厚み被覆する箇所耐火性能時間認定番号
25mm1時間FP060CN-9460
25mm1時間FP060BM-9408
45mm2時間FP120CN-9463
45mm2時間FP120BM-9411
65mm3時間FP180CN-9466
60mm3時間FP180BM-9414
認定工法の例(吹付けロックウール:半湿式工法)
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第2章 耐火被覆材の種類

耐火被覆に関する工法は、大きく分けて4種類あります。それぞれの特徴やメリットとデメリットをまとめました。ご自身の建物に最適な施工方法を選ぶことが重要です。

工法説明主な使用材料メリットデメリット
① ロックウール吹付けロックウールとセメントなどを混合して吹き付ける方式で、広く用いられているロックウールコストパフォーマンスが良い。下地への追従性が良い。粉塵が大量に発生し、作業環境の整備が必要。
② 耐火板/成形板成形板を柱や梁に直張り、または下地に直接貼りつける工法ケイカル板、ALC、石膏ボード、押出成形セメント板工場で製造されるため品質が安定しており、デザイン性も高い。下地不要で柱形や梁形を組むことができる柱や梁の接合部分で施工が難しく、取合いがうまくいかないことがある
③ 耐火被覆材の巻き付けシート状の材料を柱や梁に巻いて被覆する工法耐火布(不織布+高耐熱ロックウール)工場で加工されるため品質が均一で、作業しやすく、施工もスムーズ。他の工事と並行して施工可能柱と梁の接合部での施工に課題があり、取合いが難しい
④ 耐火塗料の塗布発泡性塗料で耐火層を形成する工法耐火塗料(発泡性アクリル系樹脂塗料)鉄骨が見えるデザインにできるため、意匠的な自由度が高い最も高コストであり、複数回塗布が必要で、施工効率が悪い
主な耐火被覆材料の種別とメリットとデメリット表
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おわりに

本記事では、耐火被覆の重要性とその種類について解説しました。建物を火災から守るためには、適切な施工方法を選ぶことが非常に大切です。耐火被覆は建物の安全性を支える要となる技術です。皆さんもこの記事を参考に、より安全な建築を目指してみてください!

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