
階段室型共同住宅の階段寸法の基準を教えて下さい!

解釈と条件について、『建築物の防火避難規定の解説』をもとに解説します!
はじめに

共同住宅の設計において、階段の寸法や幅員の基準は避難計画に直結する重要な要素です。特に、階段室型共同住宅では、階段の幅や取り扱いが通常の共同住宅と異なるため、慎重な設計が求められます。
本記事では、『建築物の防火避難規定の解説』をもとに、階段の寸法基準やその解釈について詳しく解説します。設計者として、適切な階段計画を立てるための基礎知識をしっかりと身につけましょう。

第1章 階段幅員について

用途毎に求められる階段の寸法は、ご存じでしょうか。下記記事にて解説をしていますので、まずはご自身の計画で求められる寸法体系を理解してから戦いに臨みましょう!
第2章 階段室型共同住宅における階段の幅の取扱い

階段の幅の基準

共同住宅において、屋内階段の幅は以下の基準に基づいて決定されます。
- 直上階の居室の床面積の合計が200㎡を超える場合
→ 地上階の階段幅は1200mm以上必要 - 直上階の居室の床面積の合計が200㎡以下の場合
→ 階段幅は750mm以上で可
階段室型共同住宅の特殊な取り扱い

通常、階段室型共同住宅では各階段ブロック間の行き来ができないため、界壁で区切られた各階段の利用範囲の床面積に基づいて階段幅を決定します。
例えば、屋内階段[a]を利用する住戸A・Bの居室の合計床面積が200㎡以下の場合、階段[a]の幅は750mm以上とすることができます。
考え方の背景

階段の幅は建築基準法施行令第23条に基づき、建物の用途や規模に応じて規定されます。これは利用者の属性(子供・大人)や、多人数が一度に集中するかどうかを考慮したものです。
階段室型共同住宅では、通常、異なる階段ブロック間の移動ができないため、他の住戸ブロックの床面積まで含めて階段幅を決定するのは不合理とされます。そのため、各階段が担当する直上階の居室の床面積の合計に基づいて階段幅を決定します。
エレベーターとの関係

エレベーターの効率的な利用のために、2~3層ごとに開放片廊下(共同住宅の住戸から直接出入りする開口部を有しないものに限る)によって階段が連絡する場合も、同様の取り扱いとなります。
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建築基準法や国土交通省の告示や通達を見ても、
本記事に関する情報は、載ってニャイよね?

そうなんだよ。『建築物の防火避難規定の解説』にしか載っていないんだ。
つまりこれがないと、設計が行き詰まってしまう場合があるんだ。
設計者は必ず購入すべき本です!少し高いけど、ずっと使えるから持っておくべきだよ!
おわりに

階段室型共同住宅における階段の取り扱いは、一般的な階段設計とは異なる特性を持ちます。適切な寸法や基準を理解し、計画に反映させることが、法令を遵守した安全な建物設計につながります。
特に、建築基準法や国土交通省の通達だけでは得られない情報も多いため、『建築物の防火避難規定の解説』のような専門書を活用することが重要です。実務に役立つ知識をしっかりと身につけ、より精度の高い設計を目指しましょう。
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