【建築物相互間/延焼ライン】2つの建築の中心?|延焼の恐れのある部分|防火避難規定を解説!

建築知識
この記事は約7分で読めます。
見習い女の子
見習い女の子

敷地内に2つの建築物を計画する際、延焼ラインについて教えてください!

建築戦士スー
建築戦士スー

『建築物の防火避難規定の解説』で緩和条件が記載されているね。

わかりやすく解説しよう!

はじめに

防火避難の番人が現れた
防火避難の番人が現れた

敷地内に複数の建築物を計画する際、延焼ラインの取り扱いについては注意が必要です。特に、隣接する建築物同士の延焼ラインの設定は火災発生時に被害を最小限に抑えるために欠かせません。しかし、延焼の恐れのある部分について法令には詳細な説明がないため、どのように扱うべきか迷うことも多いのではないでしょうか

本記事では『建築物の防火避難規定の解説』を参考に、延焼ラインや相互間の外壁の取り扱いについてわかりやすく解説します。設計者や建築に関わる方にぜひ読んでいただきたい内容です!

記事のレベル
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第1章 延焼ラインとは?

延焼するまちのイメージ
延焼するまちのイメージ
延焼ライン/延焼の恐れのある部分
延焼ライン/延焼の恐れのある部分

意味:火災時に周囲の建物などに燃え広がる可能性のある範囲を指します。

延焼ライン:通称(正式な名称ではありません。
延焼の恐れのある部分法令上の表現
※以降、『延焼ライン』と呼ぶ。

建築戦士スー
建築戦士スー

火事が起きても最小限に留めることが重要だよね!

あらかじめ燃え広がらないように、防火性能を高めて未然に防ごう

延焼ラインの範囲は?

引用:国土交通省資料より

延焼ラインは、下記より1階は3m以内、2階以上は5m以内の範囲を指します。
・道路中心線
・隣地境界線
・2つの建築物の外壁中心線
(敷地内に2以上の建物があり、2つの延床面積の合計が500㎡超の場合)

建築戦士スー
建築戦士スー

『延焼ライン』の概要についてもっと知りたい方は、下記の記事で説明しています!

ぜひご一読してから本記事を習得してください。

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第2章 建築物相互間の取扱いについて

外壁の相互間に潜む魔物には注意しよう!
外壁の相互間に潜む魔物には注意しよう!

延焼の恐れのある部分に関する法文を読むと、『相互の外壁間の中心線』のみの記載で詳細には言及されていません。

(用語の定義)
第二条 この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
 (中略)
六 延焼のおそれのある部分 隣地境界線、道路中心線又は同一敷地内の二以上の建築物(延べ面積の合計が五百平方メートル以内の建築物は、一の建築物とみなす。)相互の外壁間の中心線(ロにおいて「隣地境界線等」という。)から、一階にあつては三メートル以下、二階以上にあつては五メートル以下の距離にある建築物の部分をいう。

引用:建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)

見習い女の子
見習い女の子

相互の外壁面が斜めの場合は、どうすればいいの?

外壁面の長さが異なる場合は??教えてください!

建築戦士スー
建築戦士スー

『建築物の防火避難規定の解説』で紹介されているから、解説しよう!

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相互間の延焼ラインはこうして設定します!

外壁面が斜めの場合

外壁面が斜めの場合のイメージ(参考:建築物の防火避難規定の解説)
外壁面が斜めの場合のイメージ(参考:建築物の防火避難規定の解説)

外壁の長さが異なる場合

外壁の長さが異なる場合のイメージ(参考:建築物の防火避難規定の解説)
外壁の長さが異なる場合のイメージ(参考:建築物の防火避難規定の解説)
長老ヨーク
長老ヨーク

延焼ラインは、火の元からの一定の範囲内を指すぞ。当然、相接する建築物同士の関係も相対的な位置で決定すると言うことじゃ。

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第3章 「建築物の防火避難規定の解説」を手に入れよう!

建築物の防火避難規定の解説を読む勇者のイメージ
建築物の防火避難規定の解説を読む勇者のイメージ
残業ブラッキー
残業ブラッキー

建築基準法や国土交通省の告示や通達を見ても、

本記事に関する情報は、載ってニャイよね?

建築戦士スー
建築戦士スー

そうなんだよ。『建築物の防火避難規定の解説』にしか載っていないんだ。

つまりこれがないと、設計が行き詰まってしまう場合があるんだ。

設計者は必ず購入すべき本です!少し高いけど、ずっと使えるから持っておくべきだよ!

見習い女の子
見習い女の子

あともう一つ!気をつけて!!!

地下にも延焼ラインが発生します。要注意です。

解説は下記記事にありますよ!

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おわりに

防火避難の知識を獲得した
防火避難の知識を獲得した

延焼ラインの理解と設定は、建築物の防火対策において重要な役割を果たします。敷地内の複数の建物が近接している場合には、延焼を防ぐために正確な知識と判断が求められます。『建築物の防火避難規定の解説』には、設計に役立つ具体的な情報が掲載されており、今後の防火設計においても活用できる一冊です。本記事で紹介した内容を参考にし、安心安全な建物づくりを目指してください。

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