設計者A
外構を計画するのはできるけど、上手く伝えるのが難しくて。
一級建築士:SUPERRE
実は植栽を描くにもルールやコツがあるんだ!解説しよう!
はじめに
植栽図を描く際、樹種、場所、量が正確に伝わることが非常に重要です。配植図の表現には無限の可能性がありますが、本記事では高木・中木・低木・地被を円で描き分ける方法や、樹木の配置や形状を円で表現する方法など、伝わりやすい描き方のポイントを解説します。
スポンサーリンク第1章 配植図の基本的な描き方
植栽樹種や配置、寸法などの基本的なポイントを理解し、円を活用した描き方をマスターしましょう。
中高木の書き方
針葉樹
常緑広葉樹
落葉広葉樹
低木
地被類
地被
芝
書き方のポイント
- 樹木の高木・中木・低木・地被を円で描くことで、植栽樹種が一目瞭然になります。
- 高木は、円の種類を変えて常緑と落葉を区別し、直径は樹高の1/3~1/2程度にすると、生長後のイメージが伝わりやすくなります。
- 重なる場所は省略せず描き、広葉樹と針葉樹は雰囲気を出すために描き分けることも考慮します。
第2章 色彩豊かな効果的な配植図
樹木の具体的な情報や樹種名の書き込み、図面の縮尺に応じた工夫について解説します。
配植図のポイント
① 生垣の記号を使用
② 低木の記号を使用
③ 重なり部分は省略しないこと
④ 地被の記号を使用
⑤ 常緑針葉樹の記号を使用
⑥ 樹種名はカタカナで頭文字もしくは頭の2文字を表記する
⑦ 常緑広葉樹の記号を使用
⑧ 芝の記号を使用。書きすぎるとうるさくなるので注意が必要
⑨ 引き出しを利用して樹種名を示す
⑩ 引き出しを利用して樹種名を示す
書き方のポイント
- 図面の縮尺が1/30~1/1000の場合、樹種名は頭文字か頭2文字を円の中に、または引き出し線を使って書き込みます。
- 樹種名はカタカナ表記にし、1/3の縮尺では図面が見づらくなるため、凡例や記号化も上手に活用します。
- 樹木の寸法は凡例か引き出し線でH(高さ)、C(幹周り)、W(葉張り)として表現します。
- プレゼンなどで使用する場合は、図面に色を付けるとイメージがより伝わりやすくなります。
- 季節ごとに図面を変えることも一つの手段ですが、1枚の図面で春から秋までの庭の魅力を表現すると、季節の変化が一目で理解できます。
第3章 幹周りの重要性とその描写
幹周りの重要性とその描写に焦点を当て、樹木の大きさを正確に伝える方法について詳しく解説します。
重要ポイント
- 幹周り(C)は、地面から高さ1.2mの位置で測る幹の周長であり、樹木の大きさを正確に伝えるために欠かせない情報です。
- 樹木の高さや枝張りは剪定で変更できますが、幹周りは変更できないため、描写することが重要です。
おわりに
伝わる配植図を描くためには、植栽樹種や配置、寸法など正確な情報が必要です。この記事で解説したポイントを押さえながら、クリエイティブかつ効果的な配植図を描いて、プロのプレゼンテーションに役立てて下さい。