【寒冷地/積雪地】耐火被覆工事で注意すべきポイント|凍害・雪害・低温障害への対策まとめ

建築知識
この記事は約5分で読めます。
アーキクエストの運営人
superre

サイト運営者
【SUPERRE(スーパーリー)】
一級建築士 / DJ / ブロガー / TOEIC815 / 設計事務所勤務。建築・不動産関連及び宿泊事業に関するサイト「アーキクエスト」の運営者。JIA優秀賞受賞/元組織設計事務所勤務/学生コンペ受賞/米国バックパッカー

superreをフォローする
見習い女の子
見習い女の子

「寒冷地や積雪が多い地域での監理上の耐火被覆工事の留意点」について教えて下さい!

建築戦士スー
建築戦士スー

地域毎の特性を把握して計画に落とし込むことが重要だよね
寒冷地での耐火被覆工事の留意事項について』を解説しよう!

はじめに

寒冷地の番人が現れた
寒冷地の番人が現れた

耐火被覆工事は、建物の防火性能を左右する重要な仕上げ工程です。しかし、冬季や積雪期には、気温や湿度の変化によって被覆材が正常に硬化しない、または凍結してしまうといったトラブルが発生しやすくなります。

本記事では、寒冷地や冬季施工における耐火被覆工事の注意点と対策について、現場実務の観点からわかりやすくまとめます。

記事のレベル
記事のレベル
スポンサーリンク

第1章 施工条件|低温・降雪時の施工を避けるための基本ルール

炎耐性の高い被覆傘で防御をする勇者

耐火被覆工事では、被覆材の乾燥と硬化が適切に進行しなければ、所定の耐火性能を発揮できません。特に、気温が低下する冬季は、材料の凍結や乾燥不良が品質に直結するため、施工条件を厳守することが重要です。

対応策

  • 気温2℃以下では施工しない。
    施工時の周囲温度が2℃を下回る、または乾燥前に凍結の恐れがある場合は、原則として作業を中止します。やむを得ず実施する場合は、保温養生や採暖を行い、被覆材の温度を一定に保つようにします。
  • 降雪時や湿潤状態では施工を避ける。
    降雪中や降雪直後など、下地面が濡れている場合は被覆材の密着が悪くなります。施工面を十分に乾燥させてから作業を開始することが大切です。必要に応じて、送風機や温風機を併用して乾燥を促進します。
  • 天候と湿度の確認を徹底。
    冬季は一日の中でも気温差が大きく、朝夕に凍結や結露が生じやすい環境です。施工前に必ず気象情報を確認し、日中の暖かい時間帯を選んで作業を行うと良いでしょう。
スポンサーリンク

おわりに

寒冷地の知識を手にいれた
寒冷地の知識を手にいれた

耐火被覆工事は、見た目以上に温度・湿度管理がシビアな工程です。寒冷期に無理な施工を行うと、被覆材の剥離や硬化不良といった不具合につながり、最終的な耐火性能を損なう可能性があります。冬季の現場では、「焦らず、条件を整えてから施工する」ことが品質確保の基本です。適切な養生・採暖を実施し、安全で確実な仕上がりを目指しましょう。

スポンサーリンク

寒冷地での計画に関してのおすすめ書籍

勇者を救う救世主が残した魔本
勇者を救う救世主が残した魔本

積雪時の設計で参考になる書籍としては、下記を推奨します。非常に細部までまとめられていますので、寒冷地での計画に関わる人の必携本です。

勇者と魔獣で学ぶ!初心者向け建築基準法防火避難に関する解説書
スポンサーリンク
『建築知識全般』全記事の知識を獲得して「レベルアップ」しよう!
色塗り式 建築・インテリアの基本の詳細図のご紹介
インテリアデザイン300-ホテルライクvol.1のご紹介
インテリアデザイン300-ホテルライクvol.2のご紹介
絶対に行きたい!存在しないサウナ300のご紹介
<※HOMEに推移します>設計者・デザイナーの方必見!他にも沢山記事がありますので、ぜひ見てください!
スポンサーリンク
育児休業の石垣島ライフを体験記にしました!
建築知識
お友達や同僚に教えてあげよう!
superreをフォローする
タイトルとURLをコピーしました