【完全保存版】ホテル客室スケッチの調査道具/10種の神器を準備!感動を数値化しよう!

設計のいろは
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新入社員
新入社員

今度いいホテルに泊まって、色々とデザインを観察する予定です。

設計士
設計士

目で見て写真を撮るだけだと忘れてしまうよ。自分の目で見て記録することが重要です!

はじめに

ホテルの設計をする1級建築士のSUPER REです。
世の中には数多くの感動を生むホテルが存在します。ではなぜ感動が生まれるのか?そこには理由があります。ホテルのデザインは、グラフィックデザインと違い、寸法を持った要素で構成されます。
自分の目で見て、写真で撮るだけは勿体無いです。もっと観察をすべきです。寸法を理解して、色味を理解して、素材を理解して、、挙げていったらキリがありません。この一連の情報を理解する手法の一つがホテルスケッチ法です。設計を行うものにとって客室スケッチは、超効率的なインプットなのです。
この記事では、ホテル客室をスケッチする際の必需品を解説します。

客室スケッチ 10種類の神器

iPad Pro 11inch

可能性無限大のスケッチブック

「これがないと始まりません。」といっても過言ではありません。作る、調べる、描く、まとめる、発信する、など高度情報化社会において欠かせないツールです。金額は安いとは言い難いですが、コストパフォーマンスを考えると決して高い買い物ではありません。

Apple Pencil

高精度な描画体験が得られる

Apple Pencilは高い精度でタッチスクリーンを操作でき、筆圧感知技術を備えています。これにより、細かいディテールや緻密な線を描くことが可能です。最高の操作性が得られる為、作業の効率化に繋がります。また筆圧に応じて線の太さが変わり、紙にペンで書くような感覚を再現します。

距離測定器

1秒で計測完了

広い部屋を一人で寸法計測をすると、とても大変です。なかなか骨が折れるこの作業を効率化できるのは、実は一番重要かもしれません。特に客室外の共用部を計測する際、不審者に見られがちですがこのアイテムを導入することで自然に計測ができます。

色見本帳

感動を定量的に分析できる

同じ色に見えても実は何通りも存在します。色は空間の印象を決める大きな要素です。施設のカラーを数値で把握することで、普段の設計で活かすことが可能となります。

コンベックス(メジャー)

細部の神をあぶり出す

距離測定器は、細かな部分の測定に向きません。対してコンベックスは、細かな計測に適しています。神は細部(ディテール)に宿る。ということから、細部の理解を深めるためにコンベックスは非常に重要と言えます。

フリクションボールペン

適当なスケッチが可能になる

各部分のディテールや状況を記録する際、誤った線や文言を書いてしまうことがあります。フリクションボールペンは、自然な書き直しや書き足しができます。気楽にスケッチや記録ができることは心理的にも安心です。

フリクション用消しゴム

確実に消すチカラ

記載情報が多い場合、消したくない部分も消してしまう可能性がございます。この消しゴムさえあれば、細かな部分を狙って消すことができます。あまり持っている人は少ないですが、あると非常に便利なアイテムです。

スケッチブック

1次情報を書き留める

ドラフトスケッチをするコンパクトなスケッチブックを1冊ご用意ください。罫線が入っていても良いです。1冊が完成する頃には、立派なポートフォリオになっているはずです。

デジタル一眼レフ

ワンシーンを大切に記録する

客室には多くの魅力的な納まりや構図が存在します。見返した時に鮮明でいて美しく記録に残せるように、私はデジタル一眼レフを常備しています。

iphone

立体的に記録する

機種にもよりますが、3Dスキャンをして立体的に客室を記録するようにしています。多角的に記録することが客室の理解に繋がります。

おわりに

ホテル設計において、客室のデザインを理解し、感動を生み出す要素を定量的に把握することは非常に重要です。デザインは単なる視覚的な要素だけでなく、寸法や色彩、素材など多くの要素から成り立っています。このため、ホテルの客室を設計する際には、観察力を養い、情報を正確に収集する必要があります。設計者としては、これらの神器を駆使して客室のデザインを徹底的に理解し、感動を生み出すための設計に取り組むことが大切です。クリエイティビティと正確性を両立させ、ホテルの設計における成功を目指しましょう。

これらをポートフォリオに活かそう!

ポートフォリオを作成する際の重要ポイントを下記記事にてまとめています。是非ともご参照ください。

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