【初心者向け】建築業界の就職・転職における成功の鍵:ポートフォリオ作成ガイド

設計のいろは
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新入社員
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将来的に色々なキャリアを考えているけど今から準備をしなくちゃ!

設計士
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転職の際は、ポートフォリオ(作品集)を送付して今までの経験値を伝える必要があるんだ!

はじめに

建築設計事務所や設計関連の企業での就職及び転職において、建築作品のポートフォリオは最重要と言っても過言ではありません。本記事では、建築業界におけるポートフォリオの重要性と作成するポイントについて、本記事では詳しく解説します。

ポートフォリオとは?

引用:issue HP image

Portfolio:画集、写真集、作品集

ポートフォリオは、建築業界での就職や転職において、自身の建築作品やプロジェクトをまとめた重要なツールです。設計関係の方であれば想像がつくと思います。上記サイトは、様々なポートフォリオが掲載されていますので、一読してから本記事をお読みください。

なぜポートフォリオが必要なの?

まとめると・・・
  • 建築業界では、ポートフォリオが重要で、特に設計職の求人必須とされます。
  • ポートフォリオは、採用担当者が候補者の能力を評価するための資料として役立ちます。
  • 建築作品を通じて、自身の建築への情熱や考えを伝えることが求められます。
  • 文字だけでは伝わりきらない自己アピールが可能になる。

ポートフォリオの構成ポイント

希望就職先の建築を分析する

自分の作品をアピールするのも良いですが、先方に刺さらないと意味がありません。
希望する企業の得意な建築用途は何か?何を重視しているか?様々な雑誌やHPで研究を行い、そこに刺さるようなポートフォリオを作成して下さい。これが大原則となります。

新卒採用のポートフォリオ

  • 学内成績や授賞についての記載を加えましょう。タイトルの取得がない場合は、現状の設計課題で確実に狙いに行きましょう。
  • コンペティションの結果や応募作品を載せることが重要です。学外でも意欲的に参加していることが示せると良いアピールになります。
  • 卒業設計のクオリティを極限まで上げましょう。卒業設計がない場合、お気に入りの作品でも良いのでブラッシュアップをして下さい。私の場合、パースや図面表現やプランニングなど、6ヶ月程かけて全て作り直しました。

中途採用のポートフォリオ

  • 中途採用の候補者は、設計実務の即戦力が評価の対象となります。
  • 学生時代の作品もコンパクトにまとめ、自分の設計人生を俯瞰して見ることができる作品集がおすすめです。作品紹介については、社会人時代の担当案件を重点的に掲載します。

差別化するには?

スケッチや独自の表現で設計者の手垢を残す

ポートフォリオをデジタルでプレゼンテーションすることが主流になっていますが、アナログな要素は面接官に好評です。スケッチなどのアナログな要素をポートフォリオに追加することで、個性をアピールできます。

とある客室をスケッチしたもの ※無断転載禁止

また私の場合、ホテルの設計を行なっている為、自身が宿泊する客室のスケッチをすることを習慣づけています。自身の設計案件以外でも即戦力や手が動くことを積極的にアピールしましょう。

自分を作品として掲載する

設計作品も非常に重要ですが、相手は仕事のパートナーを探している為、応募者の「人となり」が分かると好評です。趣味や生い立ちや興味のあることをまとめ、「〇〇の人」と覚えてくれるような資料作りにしましょう。ここでの強いキャラクター性の訴求は、就職や転職に有利に働きます。

おわりに

建築業界での就職や転職活動において、ポートフォリオは重要な要素となります。自身の建築作品やプロジェクトを魅力的にまとめ、ポートフォリオを通じて自己をアピールすることは、成功への第一歩です。重要なのは、「周囲との差別化」と「即戦力の提示」です。慎重な計画と工夫をもって、ポートフォリオを作成し、建築業界でのキャリアを築きましょう。

組織設計事務所の意匠設計の働き方

下記記事にて赤裸々に公開していますので、ぜひ参考にして下さい。

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