【アンダーズ東京】写真50枚!ホテルスケッチ/キング客室に泊まってみた!建築士目線でAndaz東京を解説!

空間の記録
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見習い女の子
見習い女の子

高級ホテルってなんでワクワクするの?

魔法使いパー
魔法使いパー

もしかしたら寸法や建築の納まりにヒントがあるかもね!

アンダーズ東京に泊まった時の写真とスケッチを紹介しよう!

はじめに(↓動画です!)

客室より撮影:SUPERRE

動画】アンダーズ東京のキングベッドからの光景はいかがですか!?

高級ホテルに泊まると、ちょっとしたワクワク感を感じませんか?そのワクワク感には、もしかすると寸法や建築の納まりに隠れた秘密があるかもしれません。

今回は、私が宿泊したアンダーズ東京で撮影した写真やスケッチを交えながら、その魅力を紐解いていきたいと思います。建築士の視点ホテルのデザインや構成をじっくり見ていきましょう!

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第1章 アンダーズ東京について

『HYATT』系列の5★ホテル(five-star-hotel)

引用:公式HPより

アンダーズ東京は、虎ノ門ヒルズの上層階(1F,37F,47-52F)に構えるホテルです。ハイアットホテルズの中の一つで、ライフスタイルホテルの高級ブランドです。

Andazの意味とは?

ヒンディー語で「パーソナルスタイル」を指します。

ホテルオペレーターは、森ビルホスピタリティコーポレーションです。客室数は、全部で164室あり、50㎡クラスから200㎡超まで取り揃えています。カフェ・レストラン・BAR・結婚式会場・スパ設備など一通りの機能が集約されています。

施設案内サイン。撮影:SUPERRE

ホテルへのアクセスは、1階からエレベーターを使って51階でチェックインを行います。アンダーズ東京の全体構成が案内図で出ていましたのでご覧ください。

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参考)アンダーズ東京の運営概要と設計者について

<運営情報>
運営者 森ビルホスピタリティコーポレーション
所有者 森ビルホスピタリティコーポレーション
部屋数 164室
開業:2014年6月11日
最寄駅:東京メトロ虎ノ門ヒルズ駅・虎ノ門駅
所在地:東京都港区虎ノ門一丁目23番1号-4号
引用:wiki「アンダーズ東京」より

<建築情報>
設計/日本設計
 内装デザイン・監修 
 tonychi and associates SIMPLICITY
協力/植栽計画(52階) PLACEMEDIA
施工/建築 大林組
 内装 乃村工藝社(パブリック・ダイニング) 
 三越環境デザイン(客室・1階ペストリー)
引用:商店建築「アンダーズ東京」より

魔法使いパー
魔法使いパー

tonychi(トニー・チー)さんは、高級ホテルの敏腕インテリアデザイナーだよ!

パークハイアットやローズウッドなど、

世界中のラグジュアリーホテルの内装設計を手掛けているんだ!

安くても1泊14万円くらいはかかる!

引用:公式HPより

<シミュレーション条件>
日程:2024/09/14-2024/09/15
人数:大人2人
予約サイト:公式HP
プラン:素泊まり(食事なし)
予約料金:139,297円

魔法使いパー
魔法使いパー

円安とコロナウイルス解禁が追い風となり、

インバウンドや高所得層向けの価格設定になっていそうだね。

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第2章 客室とスケッチでホテルをご紹介します!

宿泊した客室の平面図を独自に作成。
宿泊した客室の平面図。感覚的に書き上げた図面です。作図:SUPERRE

上記が私が宿泊した客室です。おおよその目寸で空間を読み取り、スケッチに起こしています。私の独自のスケール感で書き上げた図面ですので、正しい寸法では御座いません。ご了承ください。

ゾーニング図
ゾーニング図

客室内のゾーニングを作成しました。客室間口5m程度とコンパクトな中で、どれも整形にゾーン分けができています。とても機能的な配置であることがわかります。

以降は、共用部と客室専有部をそれぞれ写真でご紹介します。写真下のキャプションにコメントを添えておりますので、ご参考にしてください。

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共用部

エントランス

1階のエントランス玄関。シンプルでいて高級感のある正面性。撮影:SUPERRE
パスが奥まで伸びる。右側の柱形状の側面には鏡が貼られており、空間が広く見える。撮影:SUPERRE
エレベーターホール前にさりげないサインが取り付けられています。撮影:SUPERRE

乗降ロビー

エレベーターホールは木目調で落ち着いた雰囲気を演出。これでチェックインの51階へ向かう。撮影:SUPERRE
エレベーターの操作盤。撮影:SUPERRE

昇降機

エレベーターのカゴ内の操作盤。金属のタタキのようなパネルが使われている。撮影:SUPERRE
定員20名のエレベーターの表示。撮影:SUPERRE
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チェックインフロア

早速目に入るのは施設名称のアート。撮影:SUPERRE
ラウンジは多くの人が利用していた。撮影:SUPERRE
フロントデスク 撮影:SUPERRE

Andaz特有のチェックインスタイルで、一般的なカウンター形式ではありません。フロントデスクとベルとコンシェルジュ機能を一つにした「アンダーズ ホスト」と言う名の職員がいました。

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入室までの導入路

客室フロアのエレベータホールに到着。撮影:SUPERRE
エレベーターホールと客室前廊下との間に非日常的な通路を挟む。シンメトリーに造られている。撮影:SUPERRE
客室前廊下。撮影:SUPERRE
客室入口に立つ。撮影:SUPERRE
客室名称サインは床付近に掲示。撮影:SUPERRE
センターコア形式の基準階。撮影:SUPERRE
客室入口を斜めから。撮影:SUPERRE
魔法使いパー
魔法使いパー

やっと客室です!すみません、前置きが長くてw

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客室内専有部

通路

客室入室の正面通路。撮影:SUPERRE
客室内から入り口を振り返る。撮影:SUPERRE
ベッドルームと通路の境目には、銀造の器が飾られている。床材も変わっている。撮影:SUPERRE

クローク

客室入室後、右を向くとハンガーラックが計画されている。撮影:SUPERRE

便所/WC

シンプルな便所空間。撮影:SUPERRE
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ワークスペース

ベッドルームをパノラマで撮影。入室時点では、ロールスクリーンが閉ざされている。撮影:SUPERRE
テレビも壁面をセットバックさせて収納されている。撮影:SUPERRE
ワークスペースが充実。撮影:SUPERRE
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ベッドスペース

窓を背にパノラマで撮影。撮影:SUPERRE
ベッドの頭上に吹き出し空調が備え付けられている。ルーバー基調で目隠しされている。撮影:SUPERRE
ワークスペースの照明は特徴的なスポット照明が計画されていた。撮影:SUPERRE
枕頭上の空調の直風防止幕板に、照明が仕込まれていた。撮影:SUPERRE
ベッドの背板は、本革仕様でペラペラな印象。撮影:SUPERRE
ガラスのサイドテーブルには、北斎の本が置かれている。撮影:SUPERRE
ベッドサイドの立面。撮影:SUPERRE
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洗面脱衣

左手に浴室入り口。正面に洗面。撮影:SUPERRE
洗面。鏡が全面に計画されている。撮影:SUPERRE
アメニティやリネン置きの収納棚。撮影:SUPERRE
思わずナニコレ!となりそうなアメニティデザイン。撮影:SUPERRE
パッケージデザインの重要性を感じる。撮影:SUPERRE
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浴室

通路から浴室入り口を斜めに見る。撮影:SUPERRE
浴室入り口正面にはシャワーが設置。オーバーヘッドシャワーも計画されていた。撮影:SUPERRE
浴室と脱衣室の切り替えは、わずかな段差と磨き仕上げを変える乙なデザインであった。撮影:SUPERRE
シャワー下の排水溝。撮影:SUPERRE
カバーもしっかり石で塞ぐ。撮影:SUPERRE
浴槽のエプロン。撮影:SUPERRE
オーバル型の浴槽は白。清潔感と落ち着きがある。撮影:SUPERRE
真鍮の湯口は、高級感を演出している。撮影:SUPERRE

サッシ周り

サッシ周りに人を立ち入らないようソファーでゾーニングしている。サッシの足元を隠しつつ、風景をシンプルに切り抜く秀逸さ。撮影:SUPERRE
サッシ上部。撮影:SUPERRE
サッシ下部。撮影:SUPERRE
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カーテンボックス

カーテンボックス上部。電動スクリーンが仕込まれている。撮影:SUPERRE
カーテンボックス下部。撮影:SUPERRE

ストレージ

一見何かわからない什器。撮影:SUPERRE
ストレージでした!撮影:SUPERRE
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ミニバー

シンプルなミニバー。間接照明を仕込んでいるがうまいこと裏側を隠せている。撮影:SUPERRE

スイッチ

トグルスイッチを複数確認。撮影:SUPERRE
トグルスイッチのプレートボックスも特注。撮影:SUPERRE
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第3章 なぜホテルをスケッチするの?

建築はアートと異なり、寸法と素材の情報を持ちます空間を分解していくと、全て寸法で成立している。デイユースな寸法からラグジュアリーな寸法まで、体感として寸法を読み取ることは、建築士にとって非常に重要なことだと考えます。

飲み会終わり26時に客室スケッチ。これが私の原体験。

ホテル客室スケッチの下書きメモ。作成:SUPERRE
魔法使いパー
魔法使いパー

私はもともと頻繁に手書きをするタイプの設計士ではありませんでした。

しかし、尊敬する上司と仕事をする中で手で書くことの重要性を学びました。
当時の上司とのやりとりを下記に記します。

ベテラン上司
ベテラン上司

設計者は、『スケール感』が大切なんだ。

図面ばかり見るのもいいけど、

『空間を読み取る力』を意識的に上げることで設計の質がレベルアップするんだ。

魔法使いパー
魔法使いパー

先輩はどうやって身につけましたか?

ベテラン上司
ベテラン上司

私は、今まで宿泊したホテルの客室は全てスケッチして、寸法を自分のものにしている

だから0から客室を組み立てるときも、自然とペンが進むんだ。

魔法使いパー
魔法使いパー

そんなに絵も上手ではないし、できるかな。。。

ベテラン上司
ベテラン上司

綺麗なスケッチを描くことが目的ではない

単線でいい。ただし、自分の体感寸法でスケッチするんだ。

もちろんメジャーでの答え合わせもすること。

今日は出張なんだから、試しに今日宿泊するホテルを描いてみ

魔法使いパー
魔法使いパー

今夜は接待だから、戻りが深夜になりますけどw

ベテラン上司
ベテラン上司

ああ!恐らくホテルに戻るのは26時過ぎになるだろう。

でもこれが設計力の源となり、施主の信頼に繋がるんだ。

仕事も円滑に進むよ!

皆さんもやりましょう!とは言いません。しかし、日常の中で少し意識を変えることで、何でも学びに変えられるということを実感した出来事でした。

現在では、自分のものさしで空間を読み取り、簡単なスケッチを取る癖を意識的につけています。それが自分の武器を手に入れるきっかけでした。

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おわりに

私の相棒はiPadです。

今回は、アンダーズ東京の宿泊体験を通じて、高級ホテルのデザインや空間の魅力についてお伝えしました。建物の細かなデザインや寸法の工夫には、多くの人を魅了する理由が隠されているのかもしれません。ぜひ、次回の旅では、少しだけ建物や空間のデザインに目を向けてみてください。それが、旅をもっと楽しくするきっかけになるかもしれません!

私もスケッチしたい!と言う方は、まずはこちらを!

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