平面図をプレゼンテーション用に色付けしたいんだけど、時間がない。。。
stablediffusionのcannyを利用してプレゼン図面を時短で作成しよう!
はじめに
プレゼンテーション資料の品質は、提案の成功に大きな影響を与えます。高品質なグラフィックや図面が含まれる提案は、内容が同じでも受け入れられやすくなります。しかし、多くの設計者は、すべてを完璧に仕上げるための時間を持ち合わせていません。
本記事では、Stable DiffusionのCannyを活用して、短時間で質の高いプレゼンテーション資料を作成する方法を紹介します。
スポンサーリンク第1章 Stable Diffusion Cannyとは?
Stable Diffusion Cannyは、元の画像から線画情報を抽出し、その線画情報を基に新たな画像を生成する技術です。元画像の線を保持しながら、他の部分を変更する際に利用されます。例えば、図面の壁のラインをそのままにして、他の部分の色を指定し、全体を着色することができます。
スポンサーリンク第2章 cannyのスタディ方法について
1 Stablediffusionのインストール
Stable Diffusionをご自身のPCにインストールし、ControlNetを利用できる環境を構築してください。本章では、Stable-diffusion-WebUIを用いて生成を行います。インストールの方法については、本記事では割愛します。別記事にてご説明をします。
2 modelのインストール
cannyを利用するには、modelデータが必要となります。以下のサイトより、「control_v11p_sd15_canny_fp16.safetensors」をダウンロードしてください。
3 modelデータの格納
modelファイルを下記フォルダに格納してください。
stable-diffusion-webui → models → ControlNet
4 cannyの利用
手順1 ControlNetを起動
txt2imgタブからControlNet横の◀︎をプルダウンしてください。
手順2 編集画像をアップロードする
手順3 パラメータを調整する
スポンサーリンクA:Enable(有効化)
ControlNetの効果を反映する為、チェックを入れてください。
B:Low VRAM
PCスペックが推奨値以下の場合に有効化してください。
C:Pixel Perfect
プリプロセッサーの画質を最適化します。
D:Allow Preview
プレビュー確認可能になります。Dを有効にし、💥爆発マークを押すとプレビュー結果が表示されます。
E:Effective Region Mask
ControlNetの適用範囲が設定可能となります。
F:ControlType
cannyを選択してください。
G:Preprocessor
cannyを選択してください。
H:Model
control_v11p_sd15_canny_fp16.safetensorsを選択ください。
I:Control Weght
cannyの効果の強さを選択可能です。大きいほど効果が強くなります。基本値は、1となります。
J:Control Step
生成開始時点を0%/生成完了時点を100%とした時に、Cannyの影響をどの範囲に有効とするか選択が可能です。
K:Low Threshold
cannyの線の検出量を調整可能です。
L:High Threshold
cannyの線の検出量を調整可能です。
M:Control Mode
プロンプトとCannyの優先順位を設定します。
N:Resize Mode
①Just resize
画像を引き延ばしてサイズ変更を行います。
②Crop and resize
縦横比を遵守し、元画像をトリミングします。
③Resize and fill
縦横比を遵守し、新たに生まれた余白部分を画像で埋めます。
手順4 プロンプトを入力する
prompt
反映して欲しい内容を記載ください。
Negative prompt
反映してほしくない内容を記載してください。
手順5 画像生成をする
「Generate」を押し、全ての入力値を反映した画像生成を開始します。
スポンサーリンク第3章 Cannyの応用例:プレゼンテーション用の挿絵や図面作成
図面の着彩
平面図を元図として着彩をしました。ラフな図面も即座に格好が付くようになります。ご自身のスタディでもお役立てください。プロンプトやパラメータ次第で、様々な表現が可能です。
元図
cannyの線画情報
スタディ
図面の線を維持しながら、特定の領域に色を追加することで、視覚的な情報を強化できます。これにより、クライアントに対してより明確な提案が可能になります。
スポンサーリンク立面図の着彩
続いて立面のスタディです。今回はカラースキームを想定し、様々な素材や照明や形状をスタディしています。壁打ちとしての利用に非常に適しています。
元図
cannyの線画情報
スタディ
立面図に色を加えることで、建物の外観や材質感を強調できます。これにより、提案のビジュアルインパクトを高め、クライアントの理解を深めることができます。
スポンサーリンクおわりに
適切なプロンプトを使用すれば、Stable Diffusion Cannyは、スタディ資料はもちろんのこと、本番のプレゼンテーション用の挿絵として十分に活用できます。まずは試行錯誤しながら利用し、実践的なツールとして定着させていくことをおすすめします。
AI技術を利用できる設計者は強い!
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