【家ってどうやって作るの?】在来構法の大まかな建築工程を掴もう!

建築知識
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設計者A
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家ってどうやってできるのかな?

一級建築士:SUPERRE
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日本で最も一般的な木造在来構法の流れを説明しよう!

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はじめに

一級建築士のSUPERREです。在来構法で家を建てる際の手順について、簡潔に説明します。この構法は日本の伝統的な木造建築技術であり、その工事手順は効率的で合理的です。この記事では、外装が完成するまでの大まかな工事の流れを4つの章に分けて詳しく説明します。

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第1章 基礎工事

基礎の重要性

建物の安定性を確保するために、最初に行うのが基礎工事です。基礎は鉄筋コンクリートで作られ、建物全体の重さを地面に均等に分散させます。この段階では、地盤を調査し、必要に応じて地盤改良も行います。

基礎の施工手順

  1. 地盤調査と改良:地盤の状態を確認し、必要に応じて改良を行います。
  2. 型枠設置:基礎の形状に合わせて型枠を設置します。
  3. 鉄筋の配置:鉄筋を型枠内に配置し、強度を確保します。
  4. コンクリート打設:コンクリートを流し込み、基礎を形成します。
  5. 養生:コンクリートが十分に硬化するまで養生します。
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第2章 棟上げ

棟上げとは

棟上げ(むねあげ)は、建物の主要な構造材である柱や梁を組み立て、最後に屋根の最も高い場所に「棟木(むなぎ)」と呼ばれる部材を組み立てることをいいます。棟とは、屋根の頂点に位置する横材のことで、この部分が完成することで建物の形が見えてきます。

棟上げの手順

  1. 柱と梁の搬入:加工済みの柱や梁を現場に運び入れます。
  2. 柱の設置:基礎に柱を立てます。
  3. 梁の設置:柱に梁を取り付け、全体の骨組みを組み上げます。
  4. 仮留め:構造が安定するように、仮の補強材を使用して固定します。
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第3章 補助構造材の取り付け

補助構造材の役割

棟上げが完了すると建物の骨組みを強化するために補助構造材を取り付けます。これには筋かいや火打、根太、垂木などが含まれます。

補助構造材の取り付け手順

  1. 筋かいの取り付け:建物の強度を増すために斜めに筋かいを入れます。
  2. 火打の設置:梁と柱の接合部を補強するために火打を取り付けます。
  3. 根太と垂木の設置:床や屋根の下地となる根太や垂木を取り付けます。
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第4章 外装材の取り付け

屋根と外壁の仕上げ

補助構造材の取り付けが完了した後、屋根や外壁の下地板を取り付け、次に屋根材や外装材を取り付けます。

外装材の取り付け手順

  1. 屋根下地板の設置:屋根の下地となる板を取り付けます。
  2. 屋根材の葺き付け:雨漏りを防ぐために屋根材を早期に取り付けます。
  3. 外装材の取り付け:外壁の仕上げ材を取り付けます。
  4. サッシとガラスの設置:アルミサッシや窓ガラスを取り付けます。
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おわりに

在来構法による家づくりは、伝統的な技術と現代の効率性を組み合わせたものであり、その手順を理解することで、より良い建築物が完成します。ぜひ大まかな流れを掴みご自身の知恵として、お役立てください。

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