【初心者向け】建築設計CADソフトはどれがベスト?種類と特徴を比較・解説!

設計のいろは
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新入社員
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2DのCADソフトって何が一番使いやすいんだ。。

設計士
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CADソフトの種類は、多岐に渡るよ!特徴毎に解説をするよ。

はじめに

一級建築士のSUPERREです。建築設計を行う人であれば、必ず通るのがCADソフトですよね。建築設計においてCADソフトの選択は非常に重要です。プロジェクトの効率性、正確性、および成果物の品質に直接影響を与える為、適切なCADツールの選択は必須です。

この記事では、各CADソフトウェアの特徴と適用範囲について詳しく解説します。CADの習得方法についてもアドバイスを提供しますので、ぜひお読みいただき、プロジェクトの成功に向けてお役立てください。

CADってなに?

CADとは、Computer Aided Designの略称です。直訳すると、コンピュータ支援設計となりますが、コンピュータの設計ツールと捉えて頂ければと思います。従来は、製図板を用いて手で設計をしていたものが、デジタルになりコンピューターで書くようにしたものがCADとなります。

CADには、大きく2種類ある!

2DCAD

2D CADとは、XY軸上の平面に図面を書きます。平面図・断面図・立面図などすべて個々に図面を書く必要があり、それぞれの個別で図面を修正します。3DCADと比較するとシンプルな作図環境の為、パソコンが苦手な方でも操作しやすいソフトです。日本は海外に比べてIT技術が遅れがちなので、まだまだ2DCADが主流です。

3DCAD

3D CADは、XYZ軸上の仮想3D空間で図面を書きます。3Dモデルを作成する感覚近く、壁の線を引くと平面図と立面図と断面図にすべて一斉に反映され、おまけに3Dモデルも自動で生成されます。修正も1つを直すだけで全部に反映可能となります。その分作図設定が複雑な為、操作性は落ちます。詳細検討段階では重宝しますが、おおまかな設計段階では向かないと個人的に考えます。

おすすめのCADソフト

AutoCAD(販売元:AUTODESK)

引用:HP画像より

AutoCAD Architectureは、建築プロジェクトに特化したCADです。迷ったらこれを導入で間違いないと思います。
壁・ドア・窓など、建築プロジェクトに必要な要素が追加され、新築プロジェクトだけでなくリノベーションプロジェクトにも適しています。さらに、既存の部分、解体部分、新たに建設する部分を個別に管理できるので、プロジェクトの柔軟性が向上します。また、詳細なコンポーネントの扱いにも優れており、オブジェクトとしては定義できない形状や、現場でカットや加工される材料などを簡単に操作できます。これにより、建築プロジェクトに特有のニーズに対応する便利な機能が提供されています

Vectorworks(販売元:A&A)

引用:HP画像より

Nemetschek Vectorworks社が開発し、日本ではA&Aが販売しているソフトです。高性能な一般的な図面作成機能に、建築設計、宅地造園、舞台照明、機械設計などの専門分野向けの設計支援機能や拡張機能を組み合わせたもので、2D機能も備えています

ArchiCAD(販売元:GRAPHISOFT)

引用:HP画像より

ArchiCADは、ハンガリーのGRAPHISOFT社によって開発されたCADソフトウェアです。このソフトウェアは、パーソナルコンピュータ上で2Dおよび3D図面を作成できる最初のCADとして知られています。Revitと同様に、BIMの分野で有名で、建築に関連するすべての作業、設計、環境シミュレーション、施工管理、建物の管理と保守などを一元的に管理できる高機能なソフトウェアです。

Revit(販売元:AUTODESK)

引用:HP画像より

Revitは、Autodesk社が提供するCADソフトウェアで、BIM(建築情報モデリング)に特化しています。このソフトウェアは、建築設計、構造エンジニアリング、機械、電気、配管、建設施工など、さまざまな業務に対応し、異なる設計者が共同作図を可能とします。Revitを使用することで、平面図、立面図、断面図などの図面だけでなく、建具表や面積表、3Dビュー、レンダリングなど、さまざまな種類のドキュメントを簡単に生成できます。

Jwcad

引用:HP画像より

Jw-cadは、建築設計に特化した無料の2DCADソフトウェアで、建築士が開発に携わったことから、手書きの図面作成に近い感覚で利用できます。このCADソフトウェアは、主にアトリエ事務所やコストをかけたくない建築設計事務所で使用されています。建築プロジェクト向けの設備データや製図記号が多数組み込まれており、さらにネット上で無料で提供されているデータも豊富に利用できます。これにより、高品質な設計図面を効率的に作成できます。また、グリッド機能を活用することで、アクソメ図や建築パースなどのデザイン的な作業も容易に行えます。

習得方法

書籍で学ぶ

書籍での学びは、コストメリットがあります。基本操作については、大概的に学びやすいと思います。初心者の方は、まずはこちらの方法で習得を試みましょう。特に逆引き辞典のような解説書を推奨します。中級者以上の場合でも、忘れた時にすぐに見返すことができるからです。

セミナーで学ぶ

金額は高くつきますが、聞きたいことを直接聞くことができますので、ピンポイントで解決することが可能です。個人向けか団体向けにもよりますが、まずは自分の理解不能な部分がどこにあるのか、ご自身で把握をした上で受講するのが賢明でしょう。もちろん全般的に理解不能という回答でも良いと思います。

会社の同僚から学ぶ

こちらも信頼関係の上で成り立ちますので、基本的な習得方法としては推奨しません。分からない部分を明確に伝えられるようになった時点で相談をしましょう。質問相手にもよりますが、早く安くが両立できる選択肢です。

おわりに

建築設計におけるCADソフトの選択は、プロジェクトの成功に直結する重要な決定です。正確で効率的な設計プロセスを確立し、高品質な設計図面を作成するために、適切なCADツールを選ぶことが不可欠です。AutoCAD、Vectorworks、ArchiCAD、Revit、Jw-cadなど、多くの優れたソフトウェアが存在しますが、その特性や用途に応じて最適な選択を行いましょう。また、CADのスキルを磨くために、書籍、セミナー、同僚からの学びを活用しましょう。建築プロジェクトの成功を支えるCADソフトウェアの選択と習得は、設計者や建築士にとって不可欠なステップです。

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