
「建築の工法」に関わる英語の言い回しや表現方法について教えて下さい!

建築の英語表現は独特で難しいよね!
『現場でよく使うフレーズ』をわかりやすく解説しよう!
はじめに

建築設計において「建築の工法」を正しく表現することは、素材の選択や工法の特徴を伝える上で非常に重要です。特に伝統工法やプレファブ工法など、日本特有の建築技術は英語に直訳できない場合も多く、工夫が求められます。
本記事では、「建築の工法」に関する建築英語の表現を例文とキーフレーズ付きでご紹介します。実務でそのまま活用できるフレーズをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

第1章 伝統工法を説明する表現

木造や在来工法は、日本の建築文化を象徴する存在です。海外の人々にその価値を伝えるには、構造的特徴と文化的背景を併せて説明する力が必要です。
基本表現
- timber structure:木造構造
- traditional construction method:伝統工法
- harmonize with ○○:○○と調和する
例文
- This temple was built using a timber structure based on traditional construction methods.
この寺院は伝統的工法に基づく木造で建設されました。 - The timber structure harmonizes with the surrounding natural landscape.
木造建築は周囲の自然環境と調和しています。 - The project highlights a timber structure to showcase Japan’s traditional construction methods.
この計画は日本の伝統工法を示すために木造を採用しています。
第2章 プレファブ工法や仮設建築の表現

災害地や一時的な利用を前提とする建築では、短期間で施工できるプレファブ工法が注目されます。臨機応変に対応できる構法を英語で説明できれば説得力が高まります。
基本表現
- prefabricated method:プレファブ工法
- temporary structure:仮設建築
- steel pipe:鉄パイプ
例文
- Prefabricated units are used to provide housing in the temporary shelter area.
仮設住宅エリアにはプレファブユニットが使用されています。 - The temporary structure was assembled with steel pipes for quick installation.
仮設建築は迅速な設置のために鉄パイプで組み立てられました。 - We adopted a prefabricated method to minimize construction time after the disaster.
災害後の工期短縮のため、プレファブ工法を採用しました。
第3章 組積造と鉄筋コンクリート造の表現

レンガ造やブロック造といった組積造は、鉄筋コンクリート造と組み合わせて使われることも多いです。その違いや接合方法を英語で説明できると、構法の理解が深まります。
基本表現
- brickwork:レンガ造
- be tied to ○○:○○に留められる
- reinforced concrete structure:鉄筋コンクリート造
例文
- The brickwork wall is tied to the reinforced concrete structure inside.
レンガ造の壁は内部の鉄筋コンクリート構造に固定されています。 - This machine room is enclosed by a brickwork wall for insulation.
この機械室は断熱のためレンガ造の壁で囲まれています。 - The reinforced concrete structure was finished with a layer of decorative brickwork.
鉄筋コンクリート構造は装飾的なレンガ造仕上げで覆われました。
第4章 コンクリート仕上げと環境条件の表現

コンクリート打ち放しのように、仕上げに環境条件への配慮が必要な場合は少なくありません。湿気や外部環境に応じた工夫を英語で説明することで、設計意図を的確に伝えられます。
基本表現
- exposed concrete:コンクリート打ち放し
- extra care:特別な配慮
- humid environment:湿気のある環境
例文
- Exposed concrete requires extra care in humid environments.
コンクリート打ち放しは湿気の多い環境では特別な配慮が必要です。 - We applied extra care to protect the exposed concrete surface from humidity.
湿気からコンクリート打ち放しの表面を守るために特別な配慮を施しました。 - The exposed concrete structure has been treated to adapt to the humid environment.
コンクリート打ち放しの構造は湿気のある環境に対応できるよう処理されています。
おわりに

工法は建築の根幹であり、その特徴を英語で伝える力は国際プロジェクトで必須です。伝統工法、プレファブ工法、組積造、鉄筋コンクリート、コンクリート仕上げなど、それぞれの特徴を表現できれば、設計意図を正確に伝えることができます。今回ご紹介したフレーズを習得して、実務の場で自信を持って活用してください。
スポンサーリンク


