
見習い女の子
「周辺との調和」に関わる英語の言い回しや表現方法について教えて下さい!

建築戦士スー
建築の英語表現は独特で難しいよね!
『現場でよく使うフレーズ』をわかりやすく解説しよう!
はじめに

建築設計において「地域に開く」という空間概念は、日本の独自性を色濃く反映するテーマです。例えば「地域に開かれた庭」や「視覚的なつながりを持つ仕切り」は、単なる寸法では表せない建築の質を示しています。
本記事では、周辺との調和に関する英語の言い回しを、基本フレーズと例文を交えて解説します。国際プロジェクトやプレゼンに役立つ表現をぜひ身につけてください。

第1章 地域や外部に「開く」表現

外部に開かれた空間は、建築とコミュニティの関係を表現する重要な要素です。英語では「open to ○○」というフレーズがよく使われます。
基本表現
- open to ○○:○○に対して開いている
- close to ○○:○○に近い
- external envelope:外壁
例文
- The library entrance hall is open to the neighboring community.
図書館のエントランスホールは近隣コミュニティに開かれています。 - The house is built close to the cliff edge for dramatic views.
この住宅は迫力ある眺望を得るため、崖の縁近くに建てられています。 - The external envelope has wide openings to maximize natural light.
外壁には自然光を取り込むための大きな開口部が設けられています。
第2章 空間の「対比」を示す表現

同じ建築の中でも、ある部分は閉じ、ある部分は開くといった対比が多く見られます。その違いを強調する時に役立つ表現が「while〜」です。
基本表現
- while ○○:○○の一方で
- simple opening:シンプルな開口部
- complex interior:複雑な内部空間
例文
- While the roadside entrance is small, the seaside facade is widely open.
道路側の入口は小さい一方で、海に面した外観は大きく開かれています。 - The entrance opening is quite simple, while the interior design is complex.
玄関の開口部は非常にシンプルですが、内部空間は複雑です。 - While the external form is minimal, the courtyard provides openness.
外観はミニマルな一方で、中庭は開放感を与えています。
第3章 仕切りと「視覚的なつながり」

閉じながらも完全に遮断せず、視覚的な連続性を持たせる設計は現代建築でよく見られます。「for visual connection」が便利なフレーズです。
基本表現
- for visual connection:視覚上のつながりのために
- partition:仕切り
- eye-level:目線の高さの
例文
- The laboratories use glass partitions for visual connection.
研究室は視覚的なつながりのためにガラスの仕切りを採用しています。 - Eye-level partitions allow workers to sense colleagues nearby.
目線の高さのパーティションにより、隣の同僚の気配を感じられます。 - The café counter has an opening for visual connection with the terrace.
カウンターにはテラスとの視覚的なつながりのための開口部が設けられています。
おわりに

建築設計における「周辺に開く」という概念は、単なる物理的操作ではなく、社会や文化との関わりを反映しています。そして、それを英語で的確に伝えることは、海外のクライアントや国際的なプロジェクトで大きな武器となります。今回ご紹介させて頂いた表現を活用し、より説得力のある建築プレゼンを実現してください。
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