
見習い女の子
「寸法やスケール」に関わる英語の言い回しや表現方法について教えて下さい!

建築戦士スー
建築の英語表現は独特で難しいよね!
『現場でよく使うフレーズ』をわかりやすく解説しよう!
はじめに

建築設計において「スケールやサイズ」を正しく伝えることは、図面や打合せの精度を左右します。特に英語では、「高さ」「奥行き」「厚さ」といった要素を的確に表現しなければ、誤解や施工ミスの原因になります。
本記事では、スケールやサイズの建築英語表現を基本フレーズと例文を交えてご紹介します。実務ですぐ使える内容になっていますので、ぜひ活用してください。

第1章 限られた条件下でのサイズ調整

制約のある設計条件の中で、大きさをどうコントロールするかは建築の基本です。英語では「限られた予算や工期」「高さを抑える」といった言い回しが頻出します。
基本表現
- limited budget and schedule:限られた予算と工期
- keep ○○ low:○○を低く抑える
- than expected:予想以上に
例文
- The compact housing design fits a limited budget and schedule.
この小規模住宅の設計は、限られた予算と工期に適しています。 - By adopting underground storage, the overall height is kept low.
地下収納を採用することで、建物全体の高さを低く抑えています。 - The new stair slope turned out to be steeper than expected.
新しく設置した階段の勾配は、想定以上に急になりました。
第2章 精度を求められる寸法合わせ

棚や壁のように数ミリ単位の精度が求められる場面では、正しい表現が必要です。施工者に意図を明確に伝えるため、英語では「揃える」「存在感」といった語がよく用いられます。
基本表現
- be aligned with ○○:○○に揃える
- have presence:存在感がある
- not much A than B:BほどAではない
例文
- Please align the height of the shelves with the adjacent units.
棚の高さは隣のユニットに揃えてください。 - The wall’s thickness has less presence than it appears on the drawing.
壁の厚みは図面で見るほどの存在感はありません。 - The actual brightness of the paint is not much weaker than the sample.
実際の塗装の明るさはサンプルとそれほど変わりません。
第3章 奥行きと空間の広がりを表す

空間の魅力を伝えるには、奥行きや広がりをどう表現するかがポイントです。プレゼンや打合せで、視覚的な印象を正確に伝えるフレーズを押さえておきましょう。
基本表現
- with depth:奥行きのある
- be divided into ○○:○○に分割される
- provide a sense of ○○:○○の感覚を与える
例文
- The living room with depth creates a strong impression of openness.
奥行きのあるリビングは、開放感を強く与えます。 - A single large space can be divided into two smaller rooms with sliding doors.
大きな一室は、引き戸で二つの小部屋に分割できます。 - The terrace provides a sense of continuity with the surrounding garden.
テラスは周囲の庭との一体感を与えます。
おわりに

スケールやサイズに関する表現は、設計者が意図を正しく伝えるための基礎的なスキルです。高さ・厚さ・奥行きといった寸法要素を英語で的確に表現できると、海外プロジェクトや国際的な打合せでも誤解なく対応できます。建築設計の実務でぜひ活用してみてください。
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