【初心者向け】分かりやすい地盤補強解説!マイホームを建てる前の重要プロセス!

設計のいろは
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新入社員
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計画建物の地下に軟弱な地盤があるみたいで。。。

設計士
設計士

それは施工費用に大きく影響するね!深さによって地盤補強の工法が異なるよ!解説しよう!

はじめに

建築計画において、地盤状態は非常に重要です。軟弱な地盤が存在する場合、建物の安定性に影響を与える可能性があります。地盤補強は、そうしたリスクを軽減し、建物の安全性を確保するために不可欠なプロセスです。本記事では、地盤補強のさまざまな工法について解説します。

1 地盤補強って?

  • 地盤補強とは、軟弱な地盤を補強して建物の安定性を確保する工程です。
  • 地盤補強には、地盤そのものを固める地盤改良と、既製の杭を打設する工法があります。
  • 建物荷重に対して地盤の支持力が十分であり、沈下の可能性が低い場合は、地盤補強は必要ありません。

2 支持地盤の深さで決まる

  • 地盤調査により、地耐力が2t/㎡未満である場合、地盤補強が必要と判断されます。
    ※建物規模によります。一般的な住宅規模を想定しています。
  • 地盤補強には、地面から支持地盤までの深さに応じて異なる方法が選択されます。
  • 地盤補強の必要性が判明した段階で、補強費用を考慮した予算立案が重要です。

3 地盤補強の主な工法

1 再転圧工法

  • 地表面の補強に使用され、ランマーや振動ローラーを使用して地面を転圧します。
  • 深い場合は、掘り下げてから転圧し、さらに土を加えて転圧する再転圧工法が適用されます。
  • シンプルで費用対効果の高い方法です。

2 表層改良

  • 表土にセメント系の混和材を混ぜて表土を固める方法です。
  • 植物の生育や地盤の安定性に影響を与えるため、慎重な施工が必要です。
  • 以下の手順で施工が行われます。
①該当する弱い地盤を掘削する
②固化剤の散布を行う
③土及び固化剤を混合し、撹拌を行う
④ 転圧を行う
⑤埋戻しを行う
⑥手順完了

3 柱状改良

  • 地表より深い地盤に使用され、穴を掘り、混和材と水を混ぜて柱状に土を固める方法です。
  • 施工の確実性が求められるため、注意が必要です。
  • 液状化したセメント系固化材を使用し、建物の支持地盤を強化します。

4 鋼管杭

  • 地面から支持地盤までの距離が深い場合に使用され、鋼管を地面にねじ込んで打設します。
  • 適切な数の鋼管杭を使用して、建物の安定性を確保します。

5 特殊な改良工法

  • ベタ基礎の下に耐久性の高い材料を敷き詰めて建物の荷重を分散させる特殊な改良工法もあります。

おわりに

地盤補強は、建物の安定性を確保する上で不可欠なプロセスです。地盤の状態や建物の条件に応じて、適切な補強方法を選択することが重要です。地盤補強に関する適切な知識と専門家の助言を得て、安全かつ安定した住環境を実現しましょう。

計画敷地の地盤種別は?必ず把握しよう!!

一見表面は硬そうでも地盤種別によっては、災害のリスクを孕んでいます。知識として地盤の抱えるリスクを把握し、堅実な計画を進めましょう。

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