
最近の沖縄って、大型リゾートだけじゃなくて、小さめのホテルも増えてるよね。マレアリゾートモトブって、暮らすみたいに泊まれそう。

設計思想とホテルがどう計画されているかを写真を元に解説していきます。
はじめに

ホテルは、ただ豪華な設備を並べれば成立するわけではありません。特に小規模リゾートホテルでは、限られた面積の中で、どう“沖縄らしい滞在感”を成立させるかが重要になります。
今回取り上げる Marea Resort Motobu は、沖縄県本部町に位置する全18室の小規模リゾートホテルです。
この記事では写真をもとに、
- 小規模ホテルならではの断面ゾーニング
- 客室中心型ホテルの設計思想
- オーシャンビューを最大化する空間構成
- “暮らすように泊まる”ための客室計画
を、実際に宿泊したときの写真を元に建築的に読み解いていきます。

第1章 Marea Resort Motobuについて

Marea Resort Motobu は、沖縄県本部町の西海岸沿いに位置する小規模リゾートホテルです。2019年7月に開業した全18室のホテルで、全室オーシャンビュー・ビューバス付きという特徴を持っています。 また、
- シモンズベッド
- 畳スペース
- Bluetoothスピーカー
- 電子レンジ
- ビューバス
など、滞在型ホテルとして必要な機能をコンパクトに集約しています。
大型ラグジュアリーホテルとは異なり、このホテルは
“小さな建築の中で快適性を最大化する”
という方向性で計画されています。ここが非常に面白いポイントです。

参考)マレアリゾート・モトブの概要について
<運営情報>
客室数:18室
開業:2019年7月19日
所在地:沖縄県国頭郡本部町崎本部4696-1
安くても1泊1.6万円くらいはかかる!

<シミュレーション条件>
人数:大人1人
予約サイト:公式HP
プラン:素泊まり(食事なし)
予約料金:16,000円
第1章|このホテルは“観光拠点”ではなく“客室滞在”を価値化している

Marea Resort Motobu で最初に注目したいのは、
“共用部”ではなく、“客室内部”へ価値を集中していること
です。
大型リゾートホテルでは、
- 大浴場
- レストラン
- ラウンジ
- プール
など、共用施設へ大きく投資するケースが多く見られます。一方でこのホテルは、
- 全室オーシャンビュー
- 全室ビューバス
- 客室内畳スペース
など、滞在価値の大部分を客室へ集約しています。つまり建築の役割が、
- 外へ出さない
- 客室で完結させる
- 小さな空間を快適にする
という方向に整理されています。ここが、このホテルの大きな特徴です。
スポンサーリンク第2章|断面ゾーニングに見る“小規模ホテルの合理性”

ホテル全体の構成を整理すると、概ね以下のように読み取れます。
| フロア | 主用途 | 役割 |
|---|---|---|
| 1階 | エントランス・共用部 | 到着機能 |
| 上層階 | 客室 1フロアに6客室 計18室 | 滞在機能 |
| 外周部 | 駐車場・外構 | アクセス |
このホテルの特徴は、
“共用部を最小限に抑えていること”
です。
近年の沖縄ホテルでは、共用施設を豪華化する流れもあります。しかしマレアリゾートモトブは、
- 小規模運営
- 少人数オペレーション
- 客室滞在型
に特化しているため、非常に合理的な構成になっています。また、全18室という客室数に対して、
- 駐車場
- 海側配置
- 客室方向
が非常にシンプルに整理されています。これは、
“迷わないホテル”
としても非常に優秀です。
私が宿泊した際は、チェックイン時間が19時を超える為客室入り口横のキーボックスから入室しました。時間帯によっては無人運営の状態でした。朝食付きにしましたが、お弁当がチェックインカウンターに置かれているだけで完全セルフ型として割り切っていました。
スポンサーリンクエントランス・共用空間






客室内部
客室内部で特に印象的なのは、
“限られた23.5㎡を広く見せる工夫”
です。具体的には、
- 窓側へ視線を抜く配置
- 畳スペースによる床座空間
- バスルームまで海側へ開く構成
によって、実面積以上の広がり感を演出しています。また、
- 電子レンジ
- Bluetoothスピーカー
- コーヒーマシン
など、“部屋で長く過ごす”ための設備も強化されています。これは単なる宿泊施設ではなく、
“半分住むように滞在する”
ための設計と言えるでしょう。ここで言う半分とは、キッチン設備がないことを意図して表現しています。







おわりに

Marea Resort Motobu は、巨大リゾートホテルではありません。しかし建築として見ると、
- 小規模ホテルとしての合理性
- 客室中心型の空間構成
- オーシャンビューを最大化する配置計画
など、非常に整理されたホテル計画になっています。
特に、
- 共用部を最小化する考え方
- 客室滞在へ価値を集中する構成
- 小さな空間を広く感じさせる計画
は、近年増えている“小規模リゾートホテル”を考える上でも非常に参考になる事例だと感じます。
スポンサーリンク

