
認定FM試験を受けたいのですが、仕事も忙しく、勉強時間をあまり確保できません。効率よく合格する方法はありませんか?

実際に約1ヶ月の勉強で約90%の得点を取れた方法を紹介するよ!公式過去問を3周して、AIをうまく活用するのがポイントだよ!
はじめに

認定ファシリティマネジャー(認定FM)の試験に向けて、本格的に勉強を始めたのは試験の約1ヶ月前でした。結果として、試験では約90%の得点を取ることができました。

今回の学習で中心に据えたのは、公式の過去問題集を3周すること。そして、AIを活用して理解を深めることです。
参考書を何冊も購入したり、試験範囲を最初から最後まで丁寧に読み込んだりするのではなく、過去問を軸にして、わからない部分をAIで補う方法を取りました。
本記事では、実際に取り組んだ勉強方法やスケジュール、AIの具体的な活用方法を紹介します。仕事や家庭で忙しい社会人が、限られた時間で試験対策を進めるうえでは、参考になる部分があると考えています。
第1章|まず確認!認定FM試験は2025年度から大きく変わった

認定FM試験の勉強を始める前に、まず確認しておきたいのが試験制度です。2025年度から試験制度が変更され、従来の論述試験が廃止されました。現在は、学科試験の結果によって合否が判定される制度となっています。また、2021年度から導入されているCBT方式(コンピューターを利用した試験方式)で受験します。試験対策を始める際には、古い受験体験記や教材の情報をそのまま信じず、受験する年度の公式情報を確認しておきましょう。
認定FM試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験方式 | CBT方式 |
| 試験時間 | 120分 |
| 問題数 | 40問 |
| 試験範囲 | 公式テキストに対応する範囲 |
| 受験手数料 | 19,800円(税込) |
| 出題内容 | ファシリティマネジメントに関する知識全般 |
※試験日程、出題形式、受験手数料などは年度によって変更される可能性があります。受験する年度の公式案内を必ず確認してください。
試験時間は十分にある。時間対策よりも知識の定着を優先する

試験時間は120分と十分に確保されています。実際に受験した感覚としても、時間不足を過度に心配する必要はありません。そのため、時間配分を細かく分析したり、速く解くためのテクニックを磨いたりすることに、多くの時間を割く必要はないと考えています。
それよりも重要なのは、各選択肢がなぜ正しいのか、なぜ間違っているのかを判断できる知識を身につけることです。過去問を繰り返し解き、わからない部分を理解する。この基本を徹底することが、効率的な合格への近道だと感じました。
第2章|使用した教材は、基本的に公式過去問題集だけ

今回、学習の中心に据えた教材は、公式の過去問題集「認定ファシリティマネジャー資格試験問題」です。公式ガイドブックも購入しましたが、短期間で合格を目指すという観点では、過去問題集のほうが使いやすいと感じました。
公式過去問題集を中心にする理由

理由はシンプルです。
- 実際の出題形式に沿って学習できる
- 自分が理解できていない分野を把握しやすい
- 試験で問われる知識を具体的に確認できる
- 繰り返し解くことで、知識の定着度を確認できる
最初から公式テキストをすべて読み込もうとすると、膨大な情報を前にして、何を優先すべきか迷いやすくなります。一方、過去問から始めれば、どのような知識が問われるのかを具体的に把握できます。わからない用語や制度が出てきたら、その都度AIを活用して調べる。必要な部分を重点的に学習することで、勉強時間を効率よく使えます。
公式ガイドブックは不要なのか?

公式ガイドブックが不要というわけではありません。FMの考え方や体系を広く学びたい場合には、有用な教材です。ただし、短期間で試験合格を目指す場合、情報量が多く、知りたい内容を素早く探すのが難しいと感じました。今回のように約1ヶ月で合格を目指すなら、まず過去問題集を中心に進め、必要に応じて公式ガイドブックや公式情報を参照する方法が効率的だと思います。

教材を増やすよりも、手元の過去問を繰り返し解き、理解を深めることを優先する。現に私はこれで合格をしています。
これが今回の基本方針です。
第3章|合格に向けた基本戦略は「過去問3周+AI」

今回の学習方法は、次の3つを軸にしています。
- 公式過去問題集を解く
- 間違えた問題や理解が曖昧な問題をAIで調べる
- 同じ問題を繰り返し解き、知識を定着させる
特に意識したのが、過去問を3周することです。
1周目:まずは全体像を把握する

1周目から、すべての問題を完璧に理解する必要はありません。まずは問題を解き、どのような分野から出題されるのか、どの程度の知識が求められるのかを把握します。間違えた問題や、正解したものの根拠が曖昧な問題には印をつけておきます。この段階では、立ち止まりすぎないことが重要です。
2周目:正解の根拠まで理解する

2周目では、1周目で間違えた問題を中心に、理解を深めていきます。単に正解を覚えるのではなく、各選択肢について「なぜ正しいのか」「なぜ間違っているのか」を説明できる状態を目指します。ここでAIが役立ちます。わからない用語や制度について質問し、必要に応じて類似する概念との違いも確認します。正解を覚えただけでは、問題の聞き方が少し変わったときに対応できません。選択肢の正誤を判断するための考え方を理解することが重要です。
3周目:弱点をつぶし、判断力を仕上げる

3周目では、間違えた問題や、まだ自信を持って判断できない問題を重点的に解きます。すでに理解できている問題に時間をかけすぎず、苦手分野に学習時間を振り向けます。目標は、問題を見たときに正解を思い出すだけでなく、正誤の根拠を判断できる状態になることです。この段階でAIに類似問題を作ってもらうと、単なる暗記にとどまっていないかを確認できます。
3周の目的は、単なる反復ではない

過去問を3周すること自体が目的ではありません。1周目で出題範囲を知り、2周目で理解し、3周目で弱点を克服する。それぞれの周回で目的を変えることがポイントです。過去問を解いて終わりにするのではなく、理解が不十分な部分を見つけ、そこを集中的に補強することが合格につながります。
第4章|AIを活用すれば、過去問題の理解が加速する

今回の学習で特に有効だったのが、AIの活用です。過去問題集を解いていて、解説だけでは理解しにくい問題や、似た用語の違いがわからない問題が出てきたときに、AIを使って理解を深めました。
活用方法①:問題の解説を詳しくしてもらう
過去問の写真をAIに読み込ませ、問題の解説を依頼します。公式の解説を読んでも理解できない場合は、さらに具体的な説明を求めます。
例えば、次のような質問です。
この問題について、正解がなぜ正しいのか、ほかの選択肢がなぜ間違っているのかを、それぞれ説明してください。初学者にもわかるように、具体例を交えて解説してください。
このように質問すれば、正解を確認するだけでなく、各選択肢の判断根拠まで理解しやすくなります。
活用方法②:似た用語や制度の違いを整理する
FMの学習では、似た用語や概念の違いを理解することが重要です。例えば、ある用語の意味を理解していても、類似する概念との違いが曖昧だと、選択肢の正誤を判断できないことがあります。
そのような場合には、次のように質問します。
「この用語と似た概念の違いを、比較表にして整理してください。試験で間違えやすいポイントも教えてください。」
比較表を作ることで、違いを視覚的に把握でき、記憶にも残りやすくなります。
活用方法③:類似問題を作ってもらう
過去問の解説を読んで理解したつもりでも、本当に知識が定着しているとは限りません。そこで、AIに類似問題を作ってもらい、理解度を確認します。
例えば、次のようなプロンプトを使います。
以下の認定FM試験の過去問題を参考に、同じ論点を確認できる4択問題を3問作成してください。選択肢の表現を変え、単なる暗記では正解できない問題にしてください。各問題の正解と、すべての選択肢の解説も付けてください。
過去問と異なる聞き方をされた場合でも正解できれば、知識が身についているかを確認しやすくなります。ただし、AIが生成する問題には誤りが含まれる可能性があります。AIの解説や回答をそのまま正解とみなすのではなく、公式の過去問題集や公式資料と照らし合わせることが重要です。ここは余裕がなければ後回しで問題ないです。根拠というのは、AIの回答に出典が記載されているため、そのサイトの信用性を確認することを意図しています。
活用方法④:わからないことを、その場で解消する
AIを使う最大のメリットは、疑問が生じたときにすぐ質問できることです。参考書を何冊も調べたり、検索結果を何ページも読み比べたりする代わりに、まずAIに質問して概要を把握できます。もちろん、すべてをAIに任せるわけではありません。AIで理解を深め、公式資料で確認する。この使い分けが効率的です。
第5章|1ヶ月で進める学習スケジュール

ここまで紹介した方法を、約1ヶ月のスケジュールに落とし込むと、次のようになります。
| 期間 | 学習内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 1〜7日目 | 過去問を1周する | 出題範囲と苦手分野の把握 |
| 8〜16日目 | 過去問2周目+AIで解説 | 正誤の根拠を理解する |
| 17〜24日目 | 過去問3周目+類似問題 | 弱点の克服と理解度の確認 |
| 25〜27日目 | 苦手分野を重点的に復習 | 知識の定着 |
| 28〜30日目 | 法改正・最新情報の確認 | 最新の出題情報への対応 |
あくまで一例ですが、学習の目的を段階的に変えていくことがポイントです。
第6章|忙しい社会人は、隙間時間を使って学習する

仕事や家庭の用事がある社会人にとって、まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。そのため、最初から長時間の勉強を前提にするのではなく、日常生活の中で短い学習時間を積み重ねることを意識しました。
例えば、次のような方法です。
- 朝の出勤前に過去問を数問解く
- 昼休みに間違えた問題を復習する
- 移動時間に用語や概念を確認する
- 夜にAIを使って理解が曖昧な部分を整理する
重要なのは、短時間でも問題を解き、自分の記憶から答えを取り出す機会を増やすことです。
読むだけではなく、思い出す練習をする
知識を定着させるためには、テキストを繰り返し読むだけでなく、問題を解いて自分の記憶から答えを取り出す練習が有効です。これは、学習科学で「検索練習(retrieval practice)」と呼ばれる方法に関連します。
また、一度にまとめて学習するだけでなく、間隔を空けて繰り返し復習することも、長期的な記憶の定着に役立ちます。つまり、過去問を複数回解くという今回の学習方法は、試験対策としてだけでなく、記憶の定着という観点からも合理的です。
第7章|試験直前は、AIで法改正や最新情報を確認する

過去問を中心に学習を進める一方で、試験直前には法改正や最新情報を確認しておくことも重要です。特に、法令や制度は変更されることがあります。過去問の正解を覚えていても、現行制度と内容が異なっている可能性があるためです。そこで、AIを活用して、試験に関係する最新情報を効率よく調べます。
AIに最新情報を調べてもらうプロンプト
例えば、次のような指示が考えられます。
認定ファシリティマネジャー試験の出題範囲に関連して、〇〇年以降に施行・改正された法令や制度、試験で問われる可能性のある重要な最新情報を調査してください。改正内容、施行日、試験対策上の重要ポイントを整理し、国土交通省などの公的機関の公式情報を出典として示してください。情報が確認できない事項は推測せず、未確認と明記してください。
このように、対象期間や調査項目、出典の条件を明確にすると、情報を整理しやすくなります。ただし、AIの回答には古い情報や誤りが含まれる場合があります。重要な情報は、必ず出典先の公的機関の公式サイトで確認してください。
第8章|勉強で迷いすぎない。合格に必要な知識を優先する

資格試験の勉強をしていると、理解できない内容をすべて解消したくなったり、参考書を追加で購入したくなったりすることがあります。しかし、短期間で合格を目指す場合、すべての内容を完璧に理解しようとすると、時間が足りなくなる可能性があります。今回の学習では、過去問を中心に据え、必要な知識を優先して学ぶことを意識しました。
① 過去問を中心に考える

わからない内容が出てきたら、AIや公式資料を使って理解します。ただし、試験範囲から大きく外れる内容まで深掘りしすぎないことも大切です。まずは、過去問で問われている論点を理解する。そのうえで、必要に応じて周辺知識を補う。この順番を守ることで、学習の優先順位が明確になります。
② 実務上の感覚と試験の正解を切り分ける

実務経験がある人ほど、現場での判断や経験則をもとに選択肢を考えることがあります。しかし、試験では、出題の前提や制度上の定義に沿って判断する必要があります。実務上は状況によって判断が異なる内容でも、試験では特定の定義やルールに基づいて正誤が決まることがあります。そのため、実務上の感覚だけで判断せず、問題文の条件や公式資料に基づいて考えることが重要です。
③ 試験日から逆算して計画する

勉強を始める前に試験日を決め、残り日数から逆算して学習計画を組みます。計画を立てずに勉強を始めると、テキストを読むことに時間を使いすぎたり、細かな論点を調べ続けたりして、肝心の過去問演習が不足する可能性があります。試験日を基準にして、過去問を3周する期間と、直前の復習期間を確保しておくことをおすすめします。
おわりに

今回の認定FM試験では、本格的な勉強を始めてから約1ヶ月で、約90%の得点を取ることができました。学習の中心に据えたのは、公式過去問題集です。そこにAIを組み合わせ、わからない問題の解説、用語の比較、類似問題の作成、法改正や最新情報の確認を行いました。
今回の学習方法を整理すると、次のとおりです。
- 公式過去問題集を中心にする。
- 過去問を3周し、出題範囲の把握・理解・弱点克服を段階的に進める。
- AIを使って、正解だけでなく各選択肢の正誤の根拠まで理解する。
- 隙間時間を活用し、短時間でも問題を解く機会を増やす。
- 試験直前に、法改正や最新情報を公式情報で確認する。
- 時間配分を過度に心配せず、知識の定着を優先する。
これから認定FM試験を受験する方は、まず公式過去問題集を手に取り、1周目から始めてみてください。教材を増やすことよりも、目の前の問題を理解し、繰り返し解けるようにすること。それが、限られた時間で合格を目指すための基本戦略です。

