【海に強い耐潮性の植栽】海際のリゾートで映えるランドスケープ！

superre

12か月前

設計者A

海際にリゾート施設を作りたいんですが、

おすすめの植栽は何がありますか？

一級建築士：SUPERRE

植栽は環境に合わせてを選定しないと枯れてしまうよ。

本章では海風に強い植栽を解説しよう！

目次（もくじ）

はじめに
耐潮性のある樹木との美しい共存
1. 耐潮性のある樹木の重要性
2. 守護神的存在のクロマツとイヌマキ
代表的なおすすめ樹種まとめ表（気になる樹種をクリック）

潮風を受ける場所での計画ポイント

潮風の影響を最小限に抑える工夫のポイント
樹木の管理に注意
魅力的な海辺の庭への仕上げ

おわりに

「湿気」が多いときは、これを植えよう！

はじめに

１級建築士のSUPERREです。本記事では、海風に強い植栽を解説します。海沿い独特のリゾート感の演出や海風の防風対策として非常に重要です。海風に強い代表的な樹種を中高木と低木・地被に分け、その特徴や取り入れ方について詳しくご紹介します。

耐潮性のある樹木との美しい共存

耐潮性のある樹木の重要性

耐潮性のある樹木は、海辺の厳しい条件に適応し自生することができます。これらを庭に取り入れることで、施設全体を美しく演出し、施設が受ける潮風の影響を最小限に抑えることができます。

守護神的存在のクロマツとイヌマキ

王道の耐潮性を持つ樹種として有名なのが、クロマツやイヌマキです。これらは、海辺の守護神のような存在です。その厚い葉っぱはバリアとして機能し、塩分や潮風から樹木を守ります。これらの樹木を庭に植えることで、頼りになる守護者が施設を見守ります。その他にもおすすめの樹種を記載します。

クロマツ

イヌマキ

代表的なおすすめ樹種まとめ表（気になる樹種をクリック）

樹種	種別	特徴
イヌマキ	中高木	耐寒性があり、仕立て庭木や生け垣にもよく使われる。
イヌビワ	中高木	海岸や沿海の山地に自生し、綺麗な赤い実をつける。
ウバメガシ	中高木	常緑樹であり、乾燥や刈り込みに強いことから街路樹などとしてもよく使われる。
エノキ	中高木	落葉樹であり、秋にできる朱色の実は野鳥などが好んで食べることから「餌の木」からエノキとなった。
オオシマザクラ	中高木	緑色の新葉の展開と同時に一重咲きの大輪の花を多く咲かせる。
カイズカイブキ	中高木	低温には弱いが排気ガスに強く、公園の生け垣などにも用いられる。潮風にも強い。
カナリーヤシ	中高木	陽樹で耐潮性に富むが寒さには弱く、-10℃が枯死限界。
カヤ	中高木	耐陰性が強く樹林内部であまり日の当たらないところでも育つことができる。
柑橘類	中高木	カボス、ミカンなど、多くの種類があり庭木としても人気。
キョウチクトウ	小高木	常緑広葉樹であり、美しい花を咲かせる。経口毒性に注意。
クロマツ	中高木	常緑針葉樹であり、シンボルツリーとして広く親しまれている。
サンゴジュ	中高木	赤い実が美しく、四季折々の風情が楽しめる。
シダレヤナギ	中高木	垂れ下がるように伸びた枝が美しい。
シマサルスベリ	中高木	落葉高木であり、美しい白い花を咲かせる。
スダジイ	中高木	耐潮性が強く、丈夫であるため巨木になりやすい。
ソテツ	中高木	葉が茎頂にらせん状に密生している独特の風貌を持つソテツ。
タブノキ	中高木	暖地に生える樹木であるが、耐寒性や耐塩性もある。
ネムノキ	中高木	枝が横に張り出す個性的な樹形花の優美な印象から観賞用として好まれる。
マサキ	中高木	刈り込みに強く、密生することから、生け垣や庭木としてもよく用いられる。
マテバシイ	中高木	常緑広葉樹の高木で、みんなの大好きなどんぐりをつける。
ヤマモモ	中高木	大気汚染に強く、緑化を目的とする植樹に用いられ、庭木や公園樹、街路樹として植えられる。
ワシントンヤシ	中高木	枝の先から放射状に葉が広がる。葉からは裂けた白い繊維の房が垂れ下がる。
アオキ	低木・地被	赤い実が美しく庭木や公園樹としての利用も多く、園芸品種の栽培もされている。
ガクアジサイ	低木・地被	鮮やかな花色が楽しめ、湿気の多い庭に適している。
シャリンバイ	低木・地被	白または淡紅色の美しい花を咲かせる低木で、よく庭木として植栽されたりする。
ツワブキ	低木・地被	園芸品種も多く、木陰や日陰を好んで良く育つので、園芸植物として日本庭園の石組みや木の根元などによく植えられる。
トベラ	低木・地被	潮風や乾燥に強くつやのある葉を密生することなどから、庭園樹、生け垣、街路樹として利用される。
ハイビャクシン	低木・地被	日本原産の匍匐性の低木で、グランドカバーによく使われる。
ハマゴウ	低木・地被	海岸近くで育つ低木で、塩害にも強い。
ハマヒサカキ	低木・地被	潮風や乾燥に強いことから街路樹として用いられる。
マルバグミ	低木・地被	自生地は温暖な地域であり寒さに弱いため、寒冷地には向かない。
ユッカ類(低木)	低木・地被	葉は硬く厚みがあり、形状は剣状で先が針のように硬く尖り、縁にノコギリ状の歯があり取り扱いには注意を要する。