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【樹木/樹幹/葉張り】地被-低木-中木-高木を解説!定義と成長速度をマスターしよう!

設計者A
設計者A

地被?高木?何それ?高木でも何を選べばいいのやら?

一級建築士:SUPERRE

樹高の定義や具体的な樹種について解説しよう!

はじめに

本記事では一級建築士が、低木から高木の定義や具体的な樹種を理解し、植栽知識の基本を理解頂くことを主旨としています。植栽計画において、樹木種別の理解や成長予測の把握は非常に重要です。樹高を適切に考慮することは、見た目だけでなく、住環境や建物の影響も含めたトータルな植栽戦略を立案することができます。

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第1章 樹高の重要性と分類

樹木は、「高木」「中高木」「中木」「低木」「地被」に分類されます。公的な定義は無いですが、一般的には下記の通り分類されています。

種別目安樹高
地被0.1~0.5m
低木0.3~1.2m
中木1.5~2m
中高木2~3m
高木4m~

同じ樹種でも個体差があるため、一概に分類が難しいですが、一般的な目安を示します

第2章 樹木と建物の配置

建物と隣接して植栽計画を行う際は、下記のポイントに注意することを推奨します。

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第3章 生長スピードの考慮

樹木の生長スピードも植栽の際に考慮すべきポイントです。生長が遅い樹木は、剪定の頻度を減らし、狭い敷地でも管理しやすいメリットがあります。逆に、早い生長をする樹木は、広いスペースでの植栽を検討すべきです。下記は植栽毎の成長速度を一般的に示した表となります。
表内の数値は、樹木の平均的な生長速度の目安です。同じ樹種でも条件によって変動する可能性がありますので、参考程度にご活用ください。

樹種植えた当初3年後5年後10年後15年後
ケヤキ3m4m5m7m10m
ソメイヨシノ3m4m5m7m10m
ヤマモモ2m2.5m3m5m7m
タブノキ2m2.5m3m5m7m
シラカシ2m2.5m3m5m7m
イロハモミジ2m2.5m3m5m7m
エゴノキ2m2.5m3m4m5m
ハナミズキ2m2.5m3m4m5m
ヤマボウシ2m2.5m3m4m5m
キンモクセイ1.2m1.5m1.8m2.5m3.5m
ツバキ類1.2m1.5m1.8m2.5m3.5m
サツキツツジ0.3m0.4m0.5m0.8m1m
シャリンバイ0.3m0.4m0.5m0.8m1m
樹木の成長スピード一例
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第4章 個別の樹木選びの注意点

庭園に取り入れる樹木を選ぶ際に参考になる代表的な樹種を以下にまとめました。是非計画にお役立てください。

種別目安樹高主な樹種
高木4m~アカシデ、アカマツ、アキニレ、イチョウ、イヌシデ、イヌマキ、イロハモミジ、エノキ、カツラ、クスノキ、クロガネモチ、クロマツ、ゲッケイジュ、ケヤキ、コウヤマキ、シダレザクラ、シダレヤナギ、シマトネリコ、シラカシ、スギ、センダン、ソメイヨシノ、タイサンボク、タブノキ、トチノキ、ネムノキ、ハナノキ、ヒトツバタゴ、ヒノキ、ヒマラヤスギ、ミズキ、メタセコイア、ヤマモモ、ユズリハ
中高木2~3mアラカシ、イヌコリヤナギ、ウメ、エゴノキ、オリーブ、カキ、カクレミノ、カリン、柑橘類、クサギ、コバノトネリコ (アオダモ)、サカキ、ザクロ、シキミ、シデコブシ、ジューンベリー、ドロノキ、ナシ、ナツツバキ、ナナカマド、ハイノキ、ハナミズキ、ヒメユズリハ、ヒメリンゴ、ビワ、マメザクラ、マルメロ、モチノキ、モッコク、ヤマボウシ、リョウブ
中高木1.5~2mイヌツゲ、ウスギモクセイ、カナメモチ、ガマズミ、カラタネオガタマ、キョウチクトウ、キンモクセイ、サザンカ、サンショウ、シコンノボタン、シャクナゲ、セイヨウニンジンボク、ツバキ類、ニオイヒバ類、ノリウツギ、ハナカイドウ、ヒイラギ、フェイジョア、ブッドレア、ボタンクサギ、マキバブラッシノキ、ムクゲ、ヤツデ、レッドロビン
低木0.3~1.2mアジサイ、アベリア、オオムラサキツツジ、ガクアジサイ、カンツバキ、キャラボク、キリシマツツジ、キンシバイ、クチナシ、コデマリ、サツキツツジ、シャリンバイ、ジンチョウゲ、チャノキ、トベラ、ナンテン、ハマナス、ハマヒサカキ、ヒイラギナンテン、ヒサカキ、ヒュウガミズキ、ビヨウヤナギ、ヒラドツツジ、マメツゲ、ミツバツツジ、メギ、ヤマブキ、ユキヤナギ、レンギョウ、ローズマリー
地被0.1~0.5mアカンサス、アガパンサス、オタフクナンテン、ギボウシ、クリスマスローズ、ササ類、サルココッカ、シャガ、シラン、セイヨウイワナンテン、タマリュウ、フイリヤブラン、フッキソウ、ヘデラ類、ヤブコウジ、ヤブラン、リュウノヒゲ
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おわりに

理想的な樹木の選び方は、植栽プロジェクトの成功に直結します。樹高、成長スピード、配置などをバランスよく考慮し、植栽が長期的に住環境に調和するよう心掛けましょう。

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