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【屋外避難階段】直上直下にある開口部の取り扱い|防火避難規定の解説

見習い女の子
見習い女の子

『屋外避難階段』付近に開口部は計画可能でしょうか?

建築戦士スー

『屋外避難階段との位置関係』と『開口部の仕様』に、要注意です!
『建築基準法』と『建築物の防火避難規定の解説』を基にわかりやすく解説しよう!

はじめに

避難階段の番人が現れた!

屋外避難階段と開口部の関係性は、設計者にとって避けて通れない重要なテーマです。特に、防火避難規定に基づく設計では、細かな条件を正確に理解する必要があります。

本記事では、「屋外避難階段直上直下にある開口部」に焦点を当て、その具体的な取り扱い方法を解説します。
防火対策の基本から、具体的な注意点、さらに実践的な対応策まで詳しく取り上げていますので、初学者から経験者まで参考になる内容です。設計現場で迷わないためにも、ぜひ最後までお読みください!

記事のレベル
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第1章 屋外避難階段って?

レアアイテム『屋外避難階段』をゲットしよう!
建築戦士スー

『避難階段』には、大きく3種類あるって知ってる?

少しでも不安がある方は、下記記事『避難階段』を確認ください!

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第2章 屋外避難階段の直上直下にある開口部の取り扱いについて

鉄壁の守りを誇るクリスタルの開口部
屋外避難階段の床面より上か?下か?

まず大きく2種類に分けて解説をしていきます。『開口部』が、『屋外避難階段』の床面より『上』か『下』かにより、考え方が異なります

『開口部』が『屋外避難階段』の床面より『上』にある場合

頂点を目指す勇者

屋外避難階段における床面より上部にある開口部については、階段の床面から2m以上離れている場合に設置が可能です。

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『開口部』が『屋外避難階段』の床面より『下』にある場合

地獄に下る勇者

階段の床面の直下に設けられる開口部については、2m以上離れている場合でも設置しないことが望ましいとされています。これは、例え屋外避難階段から2m以上離れた位置であっても、階段部分の直下に位置する開口部は、煙や火炎の噴出により避難の妨げになる可能性があるため、設置しないことが望ましいです。

ちょっと待って!本当にそれで勝てる?

以下の条件を全て満たす場合、設置可能となります。
開口面積が1m²以内であること。
鉄製網入ガラス入りのはめごろし戸(防火設備)を使用していること。

建築戦士スー

具体的な図で見てみよう!

屋外避難階段の直上直下にある開口部の取り扱いイメージ

A: 屋外避難階段の床面から2m以上離れている。→設置可能

B: 屋外避難階段の床面から2m以内にある。→設置不可

C: 屋外避難階段の床面から2m以上離れている。→設置しないことが望ましい。(防煙の観点より)

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第3章 「建築物の防火避難規定の解説」を手に入れよう!

建築物の防火避難規定の解説を読む勇者のイメージ
残業ブラッキー

建築基準法や国土交通省の告示や通達を見ても、

本記事に関する情報は、載ってニャイよね?

建築戦士スー

そうなんだよ。『建築物の防火避難規定の解説』にしか載っていないんだ。

つまりこれがないと、設計が行き詰まってしまう場合があるんだ。

設計者は必ず購入すべき本です!少し高いけど、ずっと使えるから持っておくべきだよ!

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建築戦士スー

ちなみに避難階段』と『昇降機の出入口』との関係性は、下記記事にて解説しているよ!ぜひ知識として学んで行ってください。

おわりに

避難階段の知識を手に入れた!

屋外避難階段と直上直下の開口部の取り扱いについて、理解が深まりましたでしょうか?防火避難規定の解釈は一見複雑ですが、本記事を通じてポイントを押さえることで、設計に自信を持てるはずです。
開口部の配置や仕様の選定は、防火性能と避難計画を両立させるために非常に重要な要素です。適切な設計を行うためにも、建築基準法や防火避難規定を正確に読み解き、現場での判断に活かしてください。設計者としてのスキルアップに繋がる知識が、本記事で少しでも得られたなら幸いです!

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