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コンクリートブロック塀の土圧はOK?2段目?40cm?50cm?現場で混在しがちな擁壁と塀の違い!

営業担当C
営業担当C

敷地境界部の高低差は、コンクリートブロックで抑えませんか

今までやったことあるので問題ないですよ

一級建築士:SUPERRE

実際に現場で施工店から言われた一言です。

高さと種別によっては、非常に危険です。

安全重視は、あなたの家族や資産を守る為にも最優先事項です。

はじめに

出典:一般社団法人消防防災科学センター(災害写真データベース)

コンクリートブロックを使った塀や擁壁は、住宅や敷地の境界を形成するうえで重要な役割を果たしますが、適切に設計・施工されなければ安全性に大きな問題を引き起こす可能性があります。特に、敷地境界部に高低差がある場合コンクリートブロックが土圧を受けるかどうかにより、施工方法や使用材料が大きく異なります本記事では、コンクリートブロックの特性や擁壁と塀の違いを解説し、誤解されやすい土圧の問題について詳しく説明します。

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第1章 コンクリートブロックの種類について

コンクリートブロックには、種類がございますよく街中で見かけるのは、コンクリートブロック(空洞ブロック)という1番安価で軽い規格のものです。建築用空洞ブロックとも呼ばれています。その他にも高強度のコンクリートブロックがあります。種別については下記記事にて解説をしております。一通り把握頂いてから次章をお読み頂けますと幸いです。

今回の土圧に関する解説の対象は、「コンクリートブロック(空洞ブロック)」です。

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第2章 塀と擁壁の役割の違いを理解しよう!

一級建築士:SUPERRE

塀と擁壁の違いは、分かりますか?

とても重要なポイントなので、必ず理解してから進みましょう!

結論:違いは、土を支えているか?どうかです。

『擁壁』:土を支えている

『塀』:土を支えていない

塀と擁壁の違いを図解

上記の通り、塀と擁壁の違いは、土を支えているかどうかにあります。

同じ敷地境界線にある場合でも、隣地と地面の高低差がある場合は『擁壁』の機能が求められ、地面のレベル差がなければ『塀』の機能で足りると一般的には、考えられます。

設計者A

なるほど!そもそもの意味を理解していなかったよ。

ん?。。。ということは、コンクリートブロック『塀』は、、、

一級建築士:SUPERRE

さすが!鋭いね!

コンクリートブロック『塀』は、土を支える為に作られていない

原則として、土に接してはいけないんだよ。

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第3章 コンクリートブロック塀に土圧はかけてもよい?

設計者A

この話は、既に結論は出ているんじゃないの?

一級建築士:SUPERRE

前章までは、「用語の定義」として「原則論」でお伝えしました。

しかし、土圧深さによっては『塀』でも許容される範囲があるんだ。

解説しよう!

結論:コンクリートブロックの二段までは土圧を見なくて良い。

上記については、確認審査機関や所管行政庁によって判断が異なる場合が御座います。必ずご確認の上、計画ください。

私も、とあるプロジェクトで行政にヒアリングをしたことがありますが、民間検査機関を利用せず市町村で建築確認申請を行う場合、コンクリートブロックに土圧がかかる場合は如何なる場合でも計画を認めないと回答を受けたことがあります。

鹿児島県薩摩川内市のケース

引用:鹿児島県薩摩川内市ブロック塀等Q&A

鹿児島県薩摩川内市の場合、土圧のかかる部分が50cm未満であれば、土圧がかからないものとして良い。という回答が出ています。

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宮崎県都城市のケース(コンクリートブロック造塀設計基準・解説同様)

引用:宮崎県都城市HP 補強コンクリートブロック造の塀で土留めを行う際の取り扱いに注意ください
引用:コンクリートブロック塀設計規準・解説より

宮崎県都城市のケース(コンクリートブロック造塀設計基準・解説同様)の場合条件付きで40cmまでは認めています。この場合、コンクリートブロックは認められていません

痛ましい事故を忘れずに安全性を最優先に!

引用:日経 xTECH/日経アーキテクチュア ブロック塀倒壊は「施工不良」が原因、大阪北部地震の女児死亡事故
引用:東洋経済 「危ないブロック塀」が野放しになる深刻原因

皆様もご存知の通り、ブロック塀の事故はいくつも起きています決して加害者側にならない様、塀の理解を深め安全性の高い計画にすることが非常に重要です。教訓として記事を抜粋させていただきます

中古住宅の購入にも気をつけて下さい!

中古で戸建住宅などを購入する際も、建物だけではなく外構にも注視ください土圧を受けているコンクリートブロック塀がないか?擁壁(工作物)と違い、重要事項説明には含まれないケースが一般的です。怪しいと感じた際は、積極的に確認をして下さい。

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おわりに

コンクリートブロックは、手軽で広く利用される材料ですが、適切な設計・施工が求められます。特に、土圧がかかる場所での使用は慎重に判断する必要があります。この記事を通じて、コンクリートブロック塀と擁壁の違いや、安全に関わる注意点を理解していただけたなら幸いです。最後に、塀や擁壁の安全性を確保することは、家族や資産を守るために欠かせない重要な要素です。日々の暮らしの安心を支えるためにも、適切な知識と対策を持ち続けることが大切です。

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